ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

Atrium House

ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

私が一条工務店を選ばなかった理由

私は建築士との家づくりを選びましたが、今日はHMでの家づくりを辞めた理由を掘り下げようと思います。

特に最後まで悩んだ一条工務店との決裂を書きます。既に一条工務店で動き始めている方は見ない方が良いかもしれません。

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一条工務店との出会い

5年ほど前、姉夫婦が一条工務店で家を建てました。大学卒業したての私は聞いたことがない名前でしたが、姉は「一条が一番良い。あんたも家建てるときは一条がええで。」と言われたのを覚えています。

当時はよく知りませんでしたが、幼い頃から喘息に苦しめられていた姉が今は全くないし、光熱費もすごく安いと言っていたので良い家なんだろうなと思いました。

 

家は、性能

そして今年のはじめ、私たちも家を建てる計画を練り始めました。場所は元祖母の家が有力なものの、全く決まっていませんでした。姉の言葉を覚えていたので一条工務店の展示所に顔を出すと、いきなり構造の話を聞かされます。

既に何社かのHMを巡っていた私たちは驚きながらも、高気密高断熱のレベルが他社とはケタ違いであることを知ります。それから暫くは一条で建てることしか考えていませんでしたし、他社の営業マンと話しても見下す感じになりました。

いわゆる一条信者の誕生です。

 

心の転機

一条工務店の工場見学も終え入居宅や分譲物件の見学も終えた頃、妻の顔が浮かない感じでした。理由を聞いてみると「同じような家ばかりでつまらない」と言い出しました。

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営業マンに伝えると、自由度の高いセゾンという商品を紹介され入居宅の見学をしましたが、それでも妻は納得しません。それが影響したのか、一条にしか目が向かなかった私も懐疑心を持ち始めました。

 

この家でいいのか?

 

洗脳解除

ある日、営業マンは「元祖母の家の土地に希望する大きさの家は建てられない」と言い出しました。

理由は防火地域だからです。一条工務店耐火建築物を建てられないので延床30坪以上の家は建てられません。私の希望する家を大阪市内で土地から購入となると8000万円はかかりそうです。

流石に無理なので、「家は、性能」を刷り込まれた私は性能を重視して自分で調べ始めました。すると一条より高気密高断熱の家「パッシブハウス」の存在を知ります。高気密高断熱の家は工務店でも建てられるし、一条より高性能な家をより安く、自由に建てられることを知りました。

そうなると、どんどん洗脳が解けます。

 

全館床暖房なんているのか?

基礎蓄熱暖房や床下エアコンの方が良いんじゃないか?

 

一条の機械換気は場所を食うぞ?

ダクトレスや床下、屋根裏機械換気の方が良くないか?

 

ウレタンフォームの断熱材も数年経ったら縮んで気密が落ちるんじゃないのか?

セルロースファイバーの方が良いんじゃないか?

 

樹脂サッシもサッシが分厚くて格好悪いし、将来変色するんじゃないのか?

性能なら木製が良いんじゃないか?

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そもそも高気密高断熱なんて必要なのか?

ここは北欧じゃなく日本。それも温暖な大阪だぞ?

 

家は、デザイン+性能

大切なのは好きな家に住むことです。

外観も内装も間取りも自分の好きなように作って、そこに好きな人たちと住むことが最も幸せなんだと思います。

会社のルールやカタログに縛られてできた家は、本当に自分の好きな家ですか?

自分の「好き」を形にしてくれる建築士にお願いし、性能は「好き」が犠牲にならない程度に上げる。そうすれば多少光熱費が上がっても、たとえ住みにくくても納得できると思うんです。だって自分で好きなように決めたんだから。

まぁ法律で縛られるところはあるんですけどね。

 

回想

あのまま突っ走っていたら、無難な家にしかならなかったと思います。救ってくれた妻に感謝です。

幸いにも妻が洗脳されなかったのは、私と営業マンで話し込みすぎて、マイペースな妻が置いてけぼりになっていたからだと思います。妻は断熱だとか機密だとか換気だとか光熱費だとかほとんど理解していなかったのだと思います。

 

洗脳の解き方

気になったので調べてみました。

 ①客観視すること。

 ②視野を広く持つこと。

 ③物事を善悪で判断しないこと。

の3つが書かれていました。

 

私の場合、

 ①妻が客観的に見てくれた。

 ②自分で調べて色々な家があることを知った。

 ③「良いもの=幸せ」とはならないことに気付いた。

ということなんでしょう。

 

 

ここまで駄文に付き合って頂きありがとうございました。 

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