ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

Atrium House

ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

新築するならLANカテゴリの確認はマスト

最近インターネット回線を変えました。

楽天光1年(無料)→NURO光2年と契約し、今回お世話になるのはビッグローブ光の2年契約です。

ネット回線は新規ユーザーに優しく、既存ユーザーは放置なので定期的に変更するのがベター。

無償解約には期間があるので注意。

 

契約先を探していたときに気付いたのが10ギガの契約が増えていること。

数年前はかなり限定的でしたのが、だいぶ普及しています。

ちなみに10ギガは使えるデータ容量ではなく速度で単位はGbpsです。

一般家庭でそんな速さは不要なんだけど、速いに超したことはないです。

 

ここからが本題。

 

なんと2024年にもなって、未だにカテゴリ5e(CAT5e)が標準のハウスメーカーがあるみたいなんです。

私が警笛を鳴らしたのが2018年で、その時点で既にCAT5eはチョット…って感じだったのにまだ使ってる。

 

軽く説明すると、LANケーブルやLANコンセントにはカテゴリがあって、それぞれ最大通信速度が異なります。


NURO光は標準で下り最大2Gbpsを謳ってるけど、家のLANケーブルとLANコンセントがCAT5eやCAT6だと1Gbpsになっちゃいます。

この先、5Gbps、10Gbpsが一般的になっても、その家はずっと1Gbpsということ。

 

今は1Gbpsで何の問題もありません。

なんならNURO光の最大2Gbpsも実際は1Gbpsもでてなかったりします。

けど10年後、20年後はどうですか?

もちろんお金を払えば交換工事はできるので、既に住んでいる家がCAT5eなのは問題ありません。

これから何十年も住む新築住宅は将来に備えた設備にしようよって思います。

 

より悪質なのが、CAT5eからCAT6Aにすると標準外工事で数十万円追加ですとか言ってくるハウスメーカー

ケーブルは100mで6,000円しか変わらないから、はっきり言ってボッタくり。

こんなもん6Aが標準で当たり前でしょ。

 

まとめ

これから新築を計画する人はカテゴリ6A(CAT6A)を選ぼう。

ハウスメーカーで数十万円追加になる場合は、必要になったタイミングで設備屋に工事を頼むのも有り。

無線技術はどんどん進化しているので、一般家庭では有線LANが全く不要になる可能性もあるよ。

ガレージシャッターをスマホで操作できるようにしてみた

半年ほど前にガレージシャッターをスマホで操作できるガジェットを買ったものの、すっかり忘れていたので長期?レビューということで記事にします。

 

はじめに

我が家のガレージシャッターは文化シャッターのフラットピットという電動式で、専用リモコンを使って開閉させることができます。

最新のガレージシャッターだとスマホで操作できるのですが、私が購入した時はまだありませんでした。

 

専用リモコンは名刺ぐらいの大きさで、大きくは無いけど厚みがあるので財布に入れるのは難しい大きさ。

車を使うときは車内に専用リモコンを置いておけば良いのですが、バイクや自転車だと持ち歩く必要があって面倒です。

それにこのリモコン1個2万円もするので、紛失したり家族全員に渡すのはキツイ。

 

ということで、今回購入したのがコチラ。

 

スマートガレージ

sysdes.jp

この端末をシャッターの近くに置いておくだけで、スマホがリモコン代わりになります。

スマホとこの端末をBluetoothで接続しアプリから操作することで、事前に覚えさせた専用リモコンの信号を代わりに発信する仕組み。

SwitchBot ハブやNature Remoといった屋内で使うスマートリモコンと同じ仕組みですが、Wi-Fi対応はしていないです。

 

私が買った屋内用だと、大きさは高さ115mm×幅69mm×奥行き28mmとパンパンの2つ折り財布ぐらいの大きさで、単三乾電池2本で動くので設置に困ることは無いです。

屋外タイプだと5mのUSBケーブルによるAC100V電源接続です。

 

私はAmazonの公式からの購入で、価格は税込み19,300円でした。

 

使ってみた感想

特にエラーも無く普通に使えて良い感じです。

レスポンスはちょっと悪いしアプリを立ち上げるのが面倒だけど、純正リモコンは誤作動防止で2回ボタンを押す必要があって操作を急ぐと稀に失敗するので、それを考えるとイーブンかな。

レスポンスはアプリを立ち上げて、開閉ボタンをタップしてから3~5秒後に開き始める感じです。

たまに失敗するので、アプリ立ち上げから開閉ボタンの操作の間を一拍開けると失敗が少ないです。

 

接続できる距離はAndroidスマホだと20~30m、iPhoneだと50~60mと公式に記載がありますが、私の環境だと5mぐらいまで近づかないと操作できないです。

スマホはiPhone15Proなので問題は無いと思うから、ガレージ内に設置していいて電波が掴みにくいのが原因だと思います。

まぁそんなに離れた位置から操作することも無いので実用上の問題ありません。

 

ただ、Apple Watchとの相性は良くないです。

一応Apple Watch用のアプリもあって公式にも対応と書かれていますが、失敗しまくるのでiPhoneをポケットから出した方が早いです。

バイクでグローブの脱着が面倒なら、我慢して使うかもしれません。

今はApple Watchを使っていないので、特に問題はないです。

 

まとめ

良かった点

・専用リモコンを持ち歩かなくていい

・専用リモコン(1個2万円)を複数買わなくていい

・端末が小型な上に電池式で設置が楽

・専用リモコンより安い価格

Amazonで購入可能

・3年保証

 

悪かった点

・稀に失敗する(Apple Watchだと頻発)

・アプリが2つあって混乱した(SmartGarage2が正解)

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

今年もプール

今年から子どもらが小学生になったおかげで忙しく更新が滞っていました。

いわゆる小1の壁をひしひしと感じております。

 

ということで今年も夏がやってきました。

また、今年から我が子は長期の夏休みに入りました。

子どもらの体力を奪うべく今年もプールを設置しました。

 

プール

2年前に買った300cm×180cmのビニールプールを今年も引っ張り出してきました。

 

それに幼児期に使っていたアンパンマンのジャングルジムを組みなおして滑り台を設置しました。


ジャングルジムの滑り台は勾配が足りず、滑り台として機能していませんが、ジャンプ台として楽しんでくれています。

 

来年はもう一回り大きくても良さそうです。

 

我が家の中華鍋について

前回は鍋の話をしたので今回は中華鍋。


我が家にはIHクッキングヒーターの他に業務用のガスコンロがあります。

 

理由はもちろん中華鍋を振るため。

ということで中華鍋の紹介です。

 

 

中華鍋

高級鍋でおなじみビタクラフトのスーパー鉄 ウォックパンです。

www.vitacraft.co.jp

 

ビタクラフトを選んだのはY字ハンドルだから。

Y字ハンドルは機能的にも優れているし、造形も美しいので好きです。

なので我が家の鍋は全てY字です。

 

一般的なのは鉄製の溶接で一体になったものですが、熱くなるのでタオルを巻く必要があります。

木製も多いですが劣化が心配なのでステンレス製ハンドルが好みですね。

 

ちなみにビタクラフトの中華鍋には中華鍋で有名な山田工業所とコラボした「打出しフライパン」と私が選んだ「スーパー鉄」の2種類あります。

 

 

大きさ

直径33cmを選びました。

30cmは4人家族だと少し小さいと思います。

33cmでも回鍋肉だとよく食べる4人家族は厳しいです。

 

私がスーパー鉄を選んだのは33cmのラインナップがあるからです。

打ち出しフライパンの方は何故か30cmまでなんですよね。

山田工業所は39cmまで作ってるんですけど。

 

 

重さ

1.5kgで重いです。

山田工業所の33cmは1.1kgと軽量なので腕力に自信のない方はそちらの方が良いです。

 

 

お手入れ

「スーパー鉄」シリーズは窒化加工が施されており、お手入れが不要と謳っています。

しかし、油を馴染ませないと引っ付くし、水洗い後に放置すると錆びます。

ちょっと言い過ぎだと思いますが、水洗い後に油を塗らずにしばらく放置しても錆びないので効果はある気がします。

 

私は毎調理前に油を馴染ませるし、調理後は水洗いした後にもう一度火にかけて水分を飛ばします。

 

 

料理

炒め物をしたり揚げ焼きをしたりもしますが、やっぱりチャーハンですよね。

 

底が丸いので卵が上手く決まります。

 

鉄製なので業務用の高火力を充分に生かせます。

アルミ製+表面コーティングだと一瞬でダメになります。

 

この日はレタスチャーハンにしました。

レタスチャーハンはしっとりが美味しいですね。

コレで大人2人+子ども2人分(ごはん1合半)。

6人分(ごはん3合)ぐらいまでなら余裕です。

 

普通にお店の味です。

今回はコストコで買った「らーめん山頭火」監修のチャーシューを使ってみましたが、驚くほど美味しいです。

普通のスーパーだとスライスされた物が売っていますが、コストコならブロックで売られています。

ネットでも(非公式ですが)売っています。

市販のチルドのチャーシューってハムっぽいんですけ、これは文句なくラーメン屋のチャーシューでおススメです。

 

調理後にこびり付くことは無いです。

そもそも、中華料理でこびり付く人は油が足りてないです。

中華料理は多過ぎるぐらいの油を使うのが正解。

当然太ります。

 

 

価格

1.5万円ほどです。

一般的な中華鍋が5千円程度なのを考えると高価ですね。

 

私は中華鍋がどんなものか知っていたので大きく高額な物を選びましたが、初めての人は30cmの3~5千円のものを買ってからの方が良いと思います。

 

 

最後に

中華鍋は中華料理が美味しく作れますが、重たくて大きいので合わない人には合わないです。

家庭用のコンロは五徳が弱いので乱暴に振るのも躊躇してしまいますし、IHだと傷とか割れも不安になります。

ガスコンロ専用ですが後付けの中華五徳もありますので、使った方が安定するかもしれません。

私は使ったことはないです。

 

また、片手鍋(北京鍋)を普通の成人男性が振れるのは36cmまでで、それ以上は両手鍋(上海鍋)にするべきだと思います。

私は学生時代に42cmを何時間も振っていましたが今はもう無理ですし、趣味の料理の域を超えています。

両手鍋は揺する感じで使うので、慣れると楽です。

 

 

今年の固定資産税も激甘査定な件

今年もやってきました固定資産税。

昨年とほぼ同じでしたが、記事にします。


土地

我が家の土地は大阪市内の30坪の整形地。

 

評 価 額:2900万円(坪97万円)

固定資産税:57,600円(↑3,400円

都市計画税:26,100円(↑1,400円

 

評価額は変わらないのに税金が増えました。

これは土地価格の上昇分をそのまま税金に反映すると負担が急に大きくなるため、調整しているみたいです。

 

評価額は公示価格の70%らしいので公示価格は坪140万円ということ。

実勢価格は公示価格の1.0~1.2倍が目安なので実勢価格は坪160万円ぐらいが妥当のはずですが、実際の実勢価格は坪180~200万円なんで査定が激甘です。

 

ということで、国土交通省地価公示・都道府県地価調査から公示価格を調べてみましたが、同じ町内でも140万円は少し高い感じでしたので、この辺りは全体的に甘めみたいです。

 

 

家屋

続いて家屋。

我が家は延床53坪(法定延床30坪)の木造2階建て住居+木造平屋建て車庫の2棟。

 

評 価 額:954万円

固定資産税:66,700円(3年間半額)

都市計画税:28,600円

 

昨年と全く同じです。

5700万円で建てた家の評価が950万円という何度見ても衝撃の評価額で、請負工事金額の50~60%が相場らしいですけど、我が家に関しては17%しかないです。

 

実は我が家は新築時に調査員が見に来ず、書類と電話だけでした。

都市部では調査員が忙しすぎて見に来ないことが多々あるそうです。

法廷延床30坪×坪60万円=1800万円って感じなのでしょうが、1800万円ぽっちじゃ絶対建たないです。

 

 

合計

182,400円でした。

高いですねぇ。

再来年以降は3年間の半額がなくなるので20万円超になりそうで怖いです。

 

支払いはクレジットカードで決済しました。

手数料が1,525円発生しましたが、ジャックスプラチナカードを使用しているので2%のポイント還元で3,678円分のポイントが返ってきます。

2,153円(1.2%)お得になりました。

 

 

後悔のない2階リビングづくり

よく後悔ポイントとして挙げられる2階リビング。

たしかにデメリットがあるのは事実だけど、誤解も多い気がしなくもない。

今回は2階リビングについて紹介します。

 

2階リビングを検討する人

はじめに言っておくけど、広大な土地の真ん中にポツンと家を建てられる人は2階リビングのメリットなんて皆無です。

 

生活を考えると1階リビング、もっと言うと平屋がベストでしょう。

だけど、普通の人は平屋が建てられるような土地を買うことは不可能だし、かと言って田舎に買うのが正解かと言われると断定はできないでしょう。

 

なので、1階リビングの家と2階リビングの家を単純に比較するのは無意味で、その土地の様々な事情が加わることで2階リビングのメリットが産まれます。

 

 

我が家の2階リビング

我が家も例に漏れず、大阪の都市部の30坪の土地です。

我が家の周辺だと30坪は広い方ですが、ガレージ付きの1階リビングの家を建てるには全然足りません。

更に大通りに面しているという事情もあります。

 

土地の狭さ

狭い土地の1階にガレージ、玄関、水回り、LDKを配置すると広いLDKは絶望的。なんなら配置することすら不可能ですよね。

我が家と同じ大きさの家だと2階リビングなら30坪(建ぺい率80%)の土地で建てられますが、1階リビングだと40坪(建ぺい率80%)の土地が最低限必要です。

この22.8帖のLDKを1階に置くなんて不可能ですよね。

ガレージと玄関は1階にせざるを得ないので、広いLDKを求めると自ずと2階リビングになります。

 

通り沿い

狭い土地いっぱいに家を建てる場合、庭がないので通り沿いにリビングを配置しないと暗くなりますが、通り沿いのリビングにすると今度は人目が気になって年中カーテンを閉めることになり、結局は暗いリビングになります。

2階リビングにすれば、人目を気にする必要が無いので明るいリビングにすることができます。

 

 

よくある勘違い

「2階リビングは階段の昇り降りが大変だ」という意見をよく聞きますが、これは誤解です。

 

例えば、

①起床→②朝食→③外出→④帰宅→⑤自室で過ごす→⑥夕食→⑦風呂→⑧就寝

という生活を考えてみます。

 

1階LDK、2階寝室の場合



2階LDK、1階寝室の場合

階段を昇降する回数はどちらも2往復です。

もちろん「⑤自室で過ごす」がなければ1階LDKは1往復になりますし、「②朝食」がなければ2階LDKは1往復になります。私なんかは「③外出」することも「⑤自室で過ごす」こともない日もあるので、そんな日はどちらの場合でも1往復です。

生活スタイルは家族でも異なるので、どちらが少ないとは明確には言えないですし、少々増えても生活に大きく影響するほどではないです。

 

 

また、「老後は2階リビングだと老後の階段の昇り降りができない」という意見もよく聞きます。

 

手摺りを使っても自力で階段の上り下りができないという状態は要介護3以上ということで、生活全般で24時間介護を必要とする状態ですので、そもそも自宅で過ごすこと自体が難しいです。

事故や病気で足が不全になることも考えられますが、屋内で車椅子生活をするには普通の家では狭すぎるのでやっぱり難しいです。

 

要するに完全バリアフリーの家にする以外に方法はないんですね。けど、万が一に備えて完全バリアフリー化するのにお金を使うのってナンセンスですよね。

個人的には要介護3になったら施設に入り、車椅子生活になったらバリアフリーの家に引っ越すという選択をする方が現実的で幸せだと思います。

そして、そのためにも処分に困らない家にしておくという方がよっぽど大事です。つまりは誰も住まないような場所に建てたり、住みにくい間取りにしないことですね。

 

 

デメリットと対策

他によく聞くデメリットとその対策も簡単に書いておきます。

1.買い物時に2階まで荷物を運ぶのが大変

  >それほど大変じゃない。通路と階段は広くしておくべき。

2.ゴミ出しの際に1階に運ぶのが大変

  >大変じゃない。通路と階段は広くしておくべき。

3.大型家電を搬入しにくい

  >逆に寝室のベッドやマットレスの搬入は楽。通路と階段は広くしておくべき。

4.庭に干せないのでベランダが必要

  >外干しは卒業した。サニタリールームは超便利。

5.子どもがいつ帰ってきたか分からない

  >大豪邸でない限り分かる。教育の問題。

6.夏熱い

  >逆に冬は暖かい。高断熱住宅にすれば全て解決。

 

 

広い通路と階段は重要

2階リビングに関わらず、悪い導線はストレスの元なので人が交錯しやすい階段や通路は広げておいた方が良いです。

同じく人が同タイミングで集まりがちな玄関も広いに越したことは無いです。

 

我が家は階段も廊下も内寸で1m以上あり、一般的な家が75~80cm程度なので20cm以上広いです。これだけあると、すれ違いも楽なのでおススメです。

玄関も6帖あるので渋滞することは無いです。

 

 

3階建ての2階リビング

ここまでは2階建ての2階リビングの話をしていたんだけど、3階建ての2階リビングの家もある。

私の実家がそうなんだけど、3階建ては明確に階段移動が増えるので住みやすさは落ちる。妻の実家は4階建ての3階リビングだから尚更。

住みやすさは平屋>2階建て>3階建てであることは間違いないので、多少の住みにくさは受け入れるしかないと思う。

おまけに3階建ての家は3階建てにせざるを得ないぐらい土地が狭いことがほとんどで、階段を広げたりするのも難しいことが多く、改善の余地も少ない。

 

ただ一つ言えることは3階建ては普通にいっぱい建ってるし、80歳近い私の両親も妻の家族も普通に住んでいる。

土地が狭くて安い分、本来住めないエリアに住めたり、お金が浮いたりしているはずなので、別の幸せを得ることができるはず。

何で幸せになるかは人それぞれなので、家にお金をかけない選択もアリだし、狭くても都会に住むのもアリ。

もちろんマンションを買うのも賃貸で借りるのもアリ。

(準)延焼防止建築物で建てていたら?を考えてみた

今更ですが、2019年の建築基準法改正によって「延焼防止建築物」、「準延焼防止建築物」という新たな建築物が誕生しました。
 

 

私は2019〜20年にかけて防火地域にある我が家の新築計画をしていて、「耐火建築物」の2階建てにするか、「耐火建築物」の3階建てにするかで頭を悩ませていました。
 
この改正によって「延焼防止建築物」の2階建てと「延焼防止建築物」の3階建てという新しい選択肢が産まれたので期待していたのですが、法は改正されたものの詳細は未定とのことで、工期もあって「耐火建築物」の2階建てで建てることになりました。
 
なので、今回はそれぞれの建て方で我が家がどうなっていたか、そして私は何を選んだのかを検討してみます。
メリット、デメリットは我が家の場合です。
 
 

①準耐火建築物(2階建て)

現在、私が住んでいる家です。
建築価格は5570万円(税込)。
※後に仕様を上げて5720万円になりました。
準耐火建築物で建てるために延床面積100㎡の2階建てになりましたが、ガレージの別棟化、別棟屋上のテラス化、3階のロフト化をすることで、理想の間取りをほぼほぼ実現しました。

 

メリット
・低額
・無駄なスペースがない
・吹き抜けが大きい
・テラス(屋上)が大きい
 
デメリット
・ガレージが小さい(普通車1台+小型車1台)
・3階(ロフト)が使いにくい
 
詳細はこちら。


 

②耐火建築物(3階建て)

建築予定価格は7620万円。
延床100㎡の制限はなくなりますが、土地の問題で建築面積はあまり変わりません。
全ての石膏ボードを2枚貼りにするので、帖数の割に部屋は狭いし、価格は上がるし、地震にも弱くなって良いことは無いです。
3階建てには非常用進入口とそれに繋がる通路も必要なので、私の希望通りの間取りは実現できませんでした。
 
メリット
・ガレージが大きい(普通車2台+バイク数台)
・3階が普通に使える
・各部屋が少し大きい
 
デメリット
・高額
・無駄スペースが多い
・吹き抜けが小さい
・テラスが小さい
地震に弱い
 
 

③準延焼防止建築物(2階建て)

 

①準耐火建築物との最も大きな違いは窓です。
セットバック距離によって各方角毎の開口部の面積が決まるので、我が家の場合は東(下)側以外の窓はほとんど置けないです。
我が家自慢のリビングの大窓✕4枚も吹き抜けの2枚は置けなくなってしまい、なんの魅力もない家になっちゃいます。

家内部の柱や梁の石膏ボードを無くせるので部屋が1cmほど広くなりますが、価格は外壁の耐火性を上げるので変わらないと思います。

 
メリット
・①より低額(窓が減る分)
・①より気持ち部屋が大きい
 
デメリット
・リビングが暗くなる
・窓の向きに制約を受ける
・魅力が無くなる
 
 

延焼防止建築物(3階建て)


②の内装の耐火性を少し落として③の条件が足される感じです。
デメリットが多すぎる。
 
メリット
・ガレージが大きい(普通車2台+バイク数台)
・3階が普通に使える
・②より気持ち各部屋が大きい

デメリット
・高額(②よりは低額)
・無駄スペースが多い
・吹き抜けが小さい
・テラスが小さい
・リビングが暗くなる
・窓の向きに制約を受ける
・魅力が無くなる

 

結論

やはり準耐火建築物(2階建て)がベストチョイスでした。
今となってはこの吹き抜けと窓がなくなるのは有り得ないですね。

(準)延焼防止建築物はセットバック距離が影響するので、敷地いっぱいに建てる都会の小さい家にはデメリットが多いです。
あくまで住宅外の建築物のための規格って感じ。
 
当時は工期を遅らせることも視野に入れていたのですが、我が家には関係なかったことが分かり一安心です。
もし工期を遅らせていたらコロナショック直撃でえらいことになってたので、本当に良かったです。
 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

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