先日、リード エグジビション ジャパンさん主催の建材・住設EXPOと同時開催のAI・スマート住宅EXPOに行ってきました。場所はインテックス大阪です。
私は機械設計という仕事柄この手の展示会に参加することがありますが、建材や住宅設備の見本市は初めてです。しかも、今回はプライベートなので有休を取得し実費で参加しました。ただ、隣で次世代エネルギー展もやっていたので上手くやれば出張扱いにできたかも
本来、この手の展示会は商談のためのものなので工務店や設計事務所、ゼネコンやマンデペの方が参加するものですが、HPで必要事項を記入すればおそらく誰でも無料で招待券を頂けます。招待券がないと入場料5000円/人となっていますが、払っている人を見たことがありません。
やはりモノをつくるには素材を知らなければなりません。何ができて何ができないのか、しっかりと把握する必要があります。営業マンは最新の建材に疎い方もおられますので皆さんも騙されないようにして下さい。
未だに「防火窓=網入り」と思っている方もいますからね。
昨年YKK APさんからペアガラスの網無し防火窓がでていますし、今年に入ってエクセルシャノンさんからトリプルガラスの網無し防火窓が発売されています。
今のところLIXILさんからは出ていませんのでLIXILさんと提携しているところはあえて黙っているのかもしれません。確かに網無しは高いのですが、シャッターも高いですし選択の余地も与えないのは如何なものかと思います。
話は戻って展示会です。今回は西日本最大の160社が出展しています。個人的には新しいもの好きなのでAI・スマート住宅に興味がありますね。
5年後にはだいぶ普及してるんだろうなぁ。5年後に家を建てる人が羨ましいです。まぁ5年経ったらまた同じ様に5年先の人が羨ましくなるわけなんですが。
今回の展示会はビルや商業施設がメインです。さらに設計ツールや管理ツールもあるので、一般住宅に関係するのは20社程度でしょうか。絞れば1時間もあれば回れてしまいます。関東の方は12月に東京でやるそうなので参加してみては如何でしょうか?
今回は自分の興味を引いたものだけ紹介します。
このステンレスのT字なんだと思います?普通に考えたら水栓ですよね?
これ真ん中が水栓で横棒はジェットタオルです。
従来の凹の字の箱に手を入れるタイプは底に水が溜まるので菌が繁殖しやすく不衛生って記事を見た気がしますが、これなら廊下に水が滴らないですし衛生的ですね。見た目もクールです。メーカーは掃除機で有名なダイソン製でなかなか大きな音がします。
こちらも同じくダイソン製で真ん中の五角形の箱がジェットタオルです。うまく映っていないのですが、サイドのスリットから風が出るのではなく黄色部分の奥から出ます。
個人的にはT字がスマートで格好いいです。お湯と水の切り替えはなさそうですが、基本は住宅用途ではなく商業施設などで使うものですね。
続いてはこちら、この小さな金属製のサボテンみたいなのが
こうなります。
テントになる様です。おもしろいですねぇ、売れるかどうかは置いといて完成したとき設計者はドヤ顔でしょうね。
続いては厚さたった15mmの照明です。
穴を空けて取付金具を付ければ設置できます。リフォームなんかに良いんじゃないでしょうか?
続いては小さくなる宅配ボックスです。
折り畳めば半分ほどの厚みにできて使わないときに邪魔になりません。
ただ知っている人じゃないと気付けないですよね。畳んでいると配送員さんは荷物が入らないと思って帰っちゃいそうです。
続いてスマートミラーです。
3年前ぐらい前からある気がしますけど全然普及してないですよね。未来感のある格好いいガジェットだとは思うんですけど鏡に指紋がベタベタ付きますし、一般の住宅は鏡って洗面台か玄関横ぐらいにしか置かないのでそこで色々やれてもねぇって感じです。
ちなみにこの手の顔が映り込んでる写真は個人が特定できないレベルに画質を下げていますので、悪しからず。
続いては防火木製サッシです。
個人的には木製サッシが似合う様な家は好みではありませんが、好きな方は是非。こちらは滑り出し窓ですが、掃き出し窓や腰窓もちゃんとあります。
あとハウスメーカーは樹脂サッシの断熱性をめちゃくちゃアピールしますけど、断熱性は木製サッシが1番ですよ。
続いて防音ドアです。
防音ドアでもこちらは引き戸、しかも吊り戸です。吊り戸にするとどうしても底を密着できないのですが、こちらはレールを斜めにつけて閉まるときに丁度底が密着されるように調整されています。遮音等級はT2で戸建てではカラオケルームやホームシアターに使われるそうです。よく見る防音ドアみたいに重厚な感じはありませんでした。
こちらは換気口のある防音開き戸です。防音性能は劣りますが、ドアの内部を中空にして室内側の底からドアの内部を通って室外側の上に抜ける様にしています。遮音等級はT1で子供部屋やトイレに使われるそう。わざわざドアの向こう側を煙で満たして上から煙を出してくれていたのですが、写真では全く写っていません。
続いて知っている人も多いでしょうがパナソニックのAiSEG2です。AiSEG2がある1日を演劇チックに紹介してくれました。
玄関ドアやシャッター、ライト、エアコンなど様々な機器をスマホやタブレットから操作できる他、ソーラーパネルが付いていれば翌日の天気予報からエコキュートを自動で操作して無駄を省きます。ひと昔前のHEMSはモニターするだけでしたけど機能がUPしている感じですね。2016年12月に発売されたみたいで4年半前の2012年6月に初代AiSEGが発売されており、導入したらすぐにAiSEG3が発売になりそうで怖いです。
パナソニック以外の機器でも提携企業を増やしていて現段階で14社27製品がAiSEG2対応だそうです。こういうのは普及させたもん勝ちですからね。一応パナソニックはHEMSシェアNo.1だそうです。
続きましてオーダーメイドキッチンです。キッチンメーカーや家具メーカーではなく商社っぽい感じでした。
この素敵なL字キッチンが160万円です。コンロは見たことがないガスとIHの併用です。コンロに中国語が記載されていたので中国製の様です。実際の商品は分かりませんが、この展示品は見ての通りL字コーナー部が離れていたり、右と左で吊り戸棚の高さがチグハグだったりでこれを展示して良いのか?ってレベルでした。
もう1つ展示されていたアイランドキッチンのコンロです。同じ五徳なので多分中国製ですが、格好いいですねぇ。重い中華鍋を振るからこんなに五徳がしっかりしているのでしょうかね?あと、これもよく見ると天板に対してコンロが斜めってますよね?
こちらも同じ商社の洗面台です。このダブルシンクが30万円です。近くでしっかり見ていないのでノーコメントです。
洗面台もオーダーキッチンも安いなぁとは思うものの中国製はなぁって感じです。
誤解のない様に言っておきますが、中国製のコスパは凄いです。私の担当している製品も中国メーカーの部品を沢山採用していますし、中国メーカーが無ければ我々の商品は20%価格アップしていますね。ただ、自分の家のそれもキッチンに中国製は使いたくありませんね。
だって見栄を張りたいですもん。^^
ただ、60年代は「日本製=チープ」だったのが80年代には「日本製=高品質」に変わっていたので、10年後は中国製を率先して買い求める様になっているかもしれませんね。
ついでにお隣でやってた次世代エネルギー展も見てきましたけど、半分ぐらいは中国系の企業で中国語が飛び交っていました。
こんな大きな風車を近くで見たことなかったので圧倒されましたね。ちなみに翼はカーボン製です。
長くなりましたが、これで終わりです。
ここまで駄文に付き合って頂きありがとうございました。