ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

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竣工後の気密測定

2回目の気密測定です。

工事が遅れに遅れて測定ができないまま引渡しとなっていたため、今更ながらやることになりました。

 

施工途中で測定した前回はC値=0.78でしたが、どこまで改善できたかでしょうか?

 

では早速、

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C値 = 0.4

 

 

でた~!!

かなり良い数字です。

文句なく高気密住宅と言えるでしょう。

 

 

ちなみに測定結果はこちら。

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見ての通り、C値=1.2と書いています。

 

本来、換気扇やエアコンをテープで全て塞いだ状態で測定するんですが、エアコン1台と換気扇1台がどうしても塞げなかったんです。

なので、その穴を埋めたと想定したC値が0.4です。

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前回の結果

測定結果を見ていて気付いたんですが、前回と今回で建物外皮の実質延べ床面積(S)の値が違いました。

要するに家の大きさが違う。

 

前回:139.6㎡

今回:154.7㎡

 

当然、同じ建物なので一緒になるはず。

どうやら今回の値が正しいみたいで、前回は0.7だったようです。

 

 

高気密高断熱住宅

ということで、

UA値=0.52(Q値=1.59)

 C値=0.4

の我が家は高高住宅を謳うことにします。

 

謳ったからなんだという話なんですけどね。

 

 

所感

1回目の測定のときも書いたんですが、

ぶっちゃけ気密性なんてどうでも良い

です。

 

換気扇やエアコンといった実際に開いている大穴を塞いで測定して、「ハガキ1枚分の隙間しかありません」だって。

 

その数字に意味があるのか?

 

せいぜい「計画的な換気ができるか」と「すきま風は発生しないか」の確認くらいしか使えないでしょ。

 

そして、その「計画的な換気」も無意味だと思います。

なぜなら隙間の大小が影響するような高度な設計なんて住宅ではしないし、そもそもできないからです。

空気の流れってめちゃくちゃ複雑で、簡単な解析でも大変なんです。

私は学生時代に流体の研究をしていた+現在の仕事でも割と流体解析を活用するので、普通の人よりは少し詳しいです。

 

そして、建築基準法シックハウス対策で居室0.5回/h、その他0.3回/h以上の換気回数を求めていますが、これは約20年前につくられたもので、隙間の僅かな差なんて当然気にして設定されたものじゃないでしょう。

 

20年前に決めたザックリ基準をザックリ設計でクリアしただけのものを、厳密に守ろうとするなんて愚の骨頂。

「すきま風」は不快なレベルならコーキング打てば良いだけです。

そもそも今の時代、普通に建てたらすきま風なんて発生しないです。

 

ハガキ1枚分の隙間が2枚分になったところで電気代なんて変わりません。

ましてや貴方の生活や人生が変わることもありません。

そのお金で旅行でも行ってください。

 

同様に断熱性も目を吊り上げて追いかけるもんじゃないと思っています。

ZEH基準よりちょっと良いぐらいがコスパ良いです。

 

高高住宅って普通の家よりお金がかかります。

個人的にはキッチンをハイグレードなものにした方が"家庭内"の空気が良くなってよっぽど有意義だと思います。

 

我が家はスペックを追い求めている頃に仕様を決めちゃったので、高高住宅にしましたけど次はやらないですね。

キッチンもハイグレードだし。

高高住宅じゃQOLは増えないし、電気代で元をとるなんて夢のまた夢。

 

ちなみに普通に今夏は暑かったです。

電気代も賃貸マンションの頃の1.3倍です。

(在宅勤務の影響が大きそうですけど。)

冬はどうでしょうね。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

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