こんにちは。
今日は我が家の耐震性についてです。
耐震性は一般的に耐震等級で表されます。
耐震等級とは
学校や病院等は2以上が必須で、戸建ては建築基準法を順守すれば1以上になります。
高いに越したことはないですけど、個人的には2もあれば十分かなと思ってます。
当初の計画
我が家は当初3階建てで計画していました。
- 1階ガレージ(大開口)
- 3階建て(重心が高い)
- 大きい吹き抜け(アンバランス)
- 耐火木造(重い)
地震に対して不利な構造のオンパレードです。
当時の構造計算の結果は安全率1.17倍で、1(1.0倍)と2(1.25倍)の間でした。
現在の計画
今の計画では、
- 別棟ガレージ(住宅と無関係)
- 2階建て(重心が低い)
- 2階リビング(1階の壁が多い)
- 吹抜けなし(良バランス)
- 準耐火木造(軽い)
と耐震性に対して有利な構造になりました。
2階の天井は4m弱と高いですが、耐震性にはそこまで影響しません。
屋根もガルバリウム鋼板なので軽いですし。
壁の耐力の安全率は、
1階X方向:2.43倍、Y方向:1.49倍
2階X方向:1.96倍、Y方向:1.69倍
2階X方向:1.96倍、Y方向:1.69倍
となっており、一番低い数字が1.49倍ですのでほぼ3(1.5倍)です。
正確には1.497倍のため、ほんとにギリギリ達していません。
で、肝心の我が家の耐震等級です。
3(1.5倍)は切っているけど、2(1.25倍)は超えているんだから耐震等級は2なんでしょ?
って思いますよね?
残念。
我が家の耐震等級は1です。
耐震等級1の理由
それは水平構面(床や天井の耐震性)の計算をしていないからです。
耐震等級の2や3は様々な項目をクリアして、はじめてとることができます。
我が家は構造設計事務所による構造計算で壁の量や配置を決めました。
しかし、耐震等級をとるために必要な水平構面の計算は行いませんでした。
そのため、例え耐震等級2以上の強度があったとしても、現在の建築基準法で定められた最低限の等級である耐震等級1になります。
大丈夫?
そもそも我が家は4号建築物※なので構造計算すらしなくても良いのですが、建築士さんのポリシーで行われています。
※木造2階建て以下、延べ面積500m2以下、高さ13m以下、軒高さ9m以下
なので私が言う壁量の算出とは一般的な4号建築物に使われる壁量計算とは似て非なるもので、住宅の強度に関しては気を配っています。
また、水平構面の計算はしていませんが、配慮していないわけではありません。
建築士さんと構造設計者さんも、
「過去に計算した家と比べても、構造的にはきっちりとしている建物になっている」
と仰っているので心配はしていません。
まとめ
我が家は耐震等級3弱の強度の壁耐力をもった耐震等級1の家になります。
耐震等級2や3をとらなかった理由は10万円程度の費用負担増が嫌だったのと、今の計画のままとれるか分からなかったからです。
私も今の間取りで3がとれることが確実であれば、とっていたかもしれません。
けれども、地震にあっても日々の生活を続けられることが本質で、等級はただの数字なので無理にとる必要はないと判断しました。
耐震等級3に固執するがあまりに、生活(間取りやお金、立地等)を犠牲にするのは主客転倒な話だと思います。
何を優先させるかは人それぞれなので、自分に合った選択をしましょう。
ただ、過度に不安を煽る営業の仕方は好きじゃないです。
その営業トークを迷信してマウントをとろうとする方もね。
ここまで付き合って頂きありがとうございます。