前回は何故建築士に依頼することにしたのかを書きましたので、今回はどうやって探して、今の建築士に決めたのかを書きます。正解があるわけではないので、あくまで私たちの考え方です。
建築士に依頼する!と決めたは良いものの建築士は滅茶苦茶います。
まず国家資格である建築士は1級、2級、木造がありますが、超大豪邸や4階建てでない限り2級の方で問題ありません。(木造建築士の方の個人事務所は見たことないので省きます。)
1級だからすごいとか2級だからしょぼいとかはないです。設計力って経験とセンス、想像力でほぼ決まるんでペーパー試験で測れるもんじゃないです。
ネットなんかを探ってみると、雑誌やHPを探って自分の好みに近い建築士を選びましょうって書いてあることが多いです。私たちもそうすべくモダン系雑誌を買い漁り、HPもかなりの数を見ました。けどすぐ辞めました。数が膨大すぎます。見てられません。
数ある建築士の中から、自分たちに相応しい建築士を探すにはいくつかの条件で絞るしかありません。
まず私たちが重視したのは家と事務所の距離です。
私たちは15km圏内にしました。都市部なんで車で30分ぐらいの距離ですね。これから10数回と打ち合わせをするのに新幹線なんてやってられませんし、お金もかかります。
第2に年齢です。
私たちはアラサーなので、価値観が近く、生活スタイルを理解できる年齢の近い方としました。とはいっても先に書いた通り、設計は経験も大事です。アラサーで独立して、経験も豊富っていうのは無茶なので45歳までにしました。
第3に事務所の営業年数です。
いくらその建築士に設計力があっても、潰れてしまっては話になりません。建築事務所は知りませんが中小企業と言うのは設立3年で90%が倒産します。設立5年以上を条件にしました。
第4に学歴です。
とは言っても4大卒が絶対とかじゃないです。専門卒でも高卒でも構わないのですが、美大、芸大卒は外しました。
お洒落な家には住みたいですが、どちらかと言うと住みやすい家が希望です。美大、芸大卒の方は建物のデザインに興味を持ち、その大学に入学して建築士になられたわけですからデザイン重視になるのは当然ですし、正しいと思います。中にはそうでない方も勿論おられるでしょうが、探してられないので省きました。
美大、芸大卒の工業デザイナーと一緒に仕事してるんで余計そう思うのかもしれません。
第5に打ち合わせ場所です。
書いていないことも多いですが、稀に絶対事務所でってところがあります。資料やサンプルがあるから事務所の方が都合が良いのは分かります。しかしウチは幼児が2人で移動が大変なんです。絶対騒ぎますし、気が散って集中できないです。なので自宅で打ち合わせができる建築士を選びました。
ここまで絞ると1人しかいませんでした。
というか第3の段階で3人、第4で1人になっちゃいました。
そしてこれは絶対じゃないですが、お金の話です。設計監理費は工事請負金額の10%みたいな書き方をされている事務所が多いと思います。私はなるべく避けました。
恐らく分かりやすいからだと思うんです。3000万円の家なら300万円ですよって。
けど請負金額からの割合だと高額な住宅設備を入れただけで設計監理費も高くなっちゃうんですよね。300万円の高級キッチンも50万のキッチンも設計者がやることってそんなに変わらないと思うんですけど25万円も変わってきます。
予算の減額調整のときも減額すればするほど設計監理費が減るんだったら建築士さんは頑張る必要ないですよね?施主に無理をさせれば自分たちの懐が潤うんですから。
それに国土交通省が公開している「設計、工事監理等に係る業務報酬基準」では
業務報酬=直接人件費×2.0+特別経費+技術料等経費+消費税相当額
直接人件費=(標準業務量+追加的な業務量)×人件費単価
そして標準業務量は床面積から算出されることになっているんです。
なので建物の大きさから設計監理費を決めている設計事務所が正しいと私は思いますね。
ここまで駄文に付き合って頂きありがとうございました。