ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

Atrium House

ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

竣工時期の食い違い

前々からのんびりやってるなぁと思っていましたが、

建築士さんと私たちで竣工時期が違っていました(爆)

 

私たちは10月末だとずーと思っていたのですが、

建築士さんは12月末で計画していたみたいです。

 

そもそも、最初に希望を聞かれたとき私たちはコストメリットがなければ消費税が上がる前までにと伝えていました。

 

なので私たちは3月末には設計完了+工務店と工事請負契約で、

半年後の10月には竣工だと思っていました。

 

しかし、建築士さんは3月末に工事請負契約を結ぶものの、

5月まで減額調整やら細かい調整を行う計画で調整していました。

 

4月以降に変更した分は増税対象になるはずなんですが、

たいていの工務店さんはゴニョゴニョしてくれるそうです。

 

家賃2ヵ月分損した気分ですが、増税キャンペーンで値上がりした家電を買わなくても良くなるしまぁいいでしょ。

2ヶ月かけて減額調整できるのはありがたいですし。

ただこの寒い家でもうひと冬超えなきゃならなくなりそうです。
※2014年に消費税が8%になったときは高額家電は増税後の方が安くなる傾向だったみたいです。

 

 

 

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現在の状況 2019年 1月

今月の打ち合わせが終わりましたので近況を報告します。

 

今月は建築士さんのインフルエンザにより打ち合わせが1回だけになりましたが、メールは毎日のようにやりとりしています。

2月末には概算見積りがでると思います。

 

 

詳細図がほぼ完成しました。

図面はPDFDXFで頂きました。

 

我が家にはCADのソフトがありますので、詳細な寸法も確認できます。

この辺りは我が家の強みですね。

最近はADOBEの3D PDFやラティスのXVLを使えば誰でも3Dで寸法を測れるので建築界にも普及して欲しいですね。

 

 

図面を見てて思ったのが、

 

皆さんよく理解できるなぁ。

 

ということ。

 

私は仕事柄図面を見慣れていますし、製図の国家検定1級も持っているので普通の人よりははるかに理解できると思っていますが、なかなか大変です。

 

例えばコレ

 

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2階~3階の階段なのですがリビング側から見たとき(矢印の方向)どう見えるか分かりますか?

 

 

正解はこうです。

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この側面図は打ち合わせ後、メールで指摘して頂きました。

 

1段目と真ん中の4段だけスケルトンで4段の下は飾り棚+収納ですが、階段の幅全部を使わず半分ぐらいを反対側のランドリールームで使っています。

 

・スイッチニッチが微妙。

・台形の開口部が嫌。

・手すりが表示されていない

・1段目のささら桁で小指ぶつけそう

 この辺りを追加で指摘させて頂きました。

 

 

階段は15段上がりきりです。

踏み面240mmの蹴上198mmの計画でしたが、色々あって234mmになる予定です。

階段については覚えていたらどこかで書きます。

 

平面図と部分断面図だけで理解できるわけないのですが、全ての断面図を用意させるわけにもいかないので3Dで欲しいですね。

時間ができたら3Dモデルつくろうかな。

 

 

 

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キッチン水栓について

キッチン水栓は前から決まってました。GROHEのK7です。

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今使っている水栓は一般的なグースネックで引っ張ると先が伸びるやつですが、いまいち使いにくいです。しかしこのグース(ガチョウ)ネックってよりスワン(白鳥)ネックって感じのこっちのタイプは使いやすそうです。

 

が、実物を見ると少し背が高い(全高674mm)です。うーん微妙に大きいなぁと思っていたら背の低いモデル(全高538mm)がありました。

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うーーーーん??これはダサくないか???

低すぎるし、やっつけ感がすごい。先の方の曲率おかしくね?と思っている頃に梅田のサンワカンパニーを周っていると背が高い方のK7があったので念押しで確認してみる。

 

やっぱ使いやすい。

前は大きく感じたけど、今日は良い感じのサイズに思える。ショールームだから?

うん???レバーこんなんやっけ?ってか、これGROHEか?

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SANEIでした。

完全にパクリオマージュです。高さは614mmとK7のちょうど中間、しかもGROHEの半値で国産。

 

ということで、我が家のキッチン水栓は三栄水栓のSUTTOで決まりです。

 

 

 

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キッチンレイアウトについて

先にコンロの話をしてしまいましたが、レイアウトについてです。

最も女性陣が力を入れるところ、それがキッチンではないでしょうか?我が家は夫である私も妻と同じぐらいキッチンに立つので、一段と力が入ります。それに私は高校、大学時代の約6年間厨房で働いていたのでキッチンへの思いは強いです。

 

今のマンションは分譲住宅を借りているのでシステムキッチンが入っています。キッチンはタカラスタンダード製のペニンシュラタイプで、全長は2.5mほどなので一般的なキッチンと言えます。通路幅は80cmでこれも一般的ではないでしょうか。ただ使いやすいとは思いません。2人作業には狭いし動きにくいです。

 

そんな我々が選んだキッチンはⅡ型タイプです。

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Ⅱ型は歩行距離が最も抑えられる作業効率の良いレイアウトで、大抵の飲食店の厨房はⅡ型かUの字で配置されていると思います。製造ラインでも距離が長いラインはできるだけⅡ型かUの字にします。歩行時間はトヨタ生産方式では「運搬のムダ」として標準作業組合せ票に明記して徹底的に削減される項目になります。

 

話がそれましたが、私たちのⅡ型はシンク側をアイランドにしたスタイルです。

アイランドにした理由は作業台とシンクを3方向から使える(複数人で使える)からです。シンク側をアイランドにしたのはレンジフードが邪魔で見た目も良くないのと、火を扱っているときは注意が散漫になると危険だからです。それに油が跳ねて床が汚れますし、ガラスの壁なんて汚れるし邪魔だしで良いことがありません。

正直、流行のⅠ型のアイランドのメリットが分かりません。

 

そしてもう一つⅡ型ならではのメリットがあります。それはシンクとコンロで高さを変えられることです。

よく「理想的なキッチンの高さは身長÷2+5cmです。」なんて書いてますけど、作業によって適正な高さは変わります。シンクは底が下がっているので高めの方が腰に負担をかけませんが、コンロは鍋を覗き込むので低めの方が使いやすいです。さらにガスコンロだと五徳があるのでIHより3cmほど高くなります。

なのでシンクはコンロに対して高さが5~10cmほど高い方が使いやすいのです。Ⅱ型はこのギャップを埋められる理想的なレイアウトです。

 

通路幅は100cmを予定していますが、収納の関係でもう少し広くなるかもしれません。

ちなみに製造ラインのU字ラインは通路幅100~120cmです。複数人での作業だと120cm以上にすることが多いです。ただ、キッチンでは厚着のオッサンが複数人で作業しているわけではないし、キッチンは肩を入れられるスペースがあるので110cmもあれば十分だと思います。

 

以上、我が家のキッチンレイアウトでした。今年は本格的に家づくりがスタートさせた年になりました。来年には完成するはずですので、来年度もよろしくお願いします。

 

 

 

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コンロ選び その5〜ガス編③〜

前回は計算の結果、昔ながらの換気扇なら13.4~16.1kW、レンジフードなら17.9~21.5kWの火力のコンロでも大丈夫と書きました。今回は実際に購入できる製品の中から選びたいと思います。

 

振り返りますが、私の理想はIH3口コンロの補助に用いる1口コンロ火力が強く、中華鍋をガンガン振れる高強度の五徳が備わったものです。ビルトインできる業務用コンロなんてないので卓上コンロが好ましいです。火力はなんとなくですが、キリよく10,000kcal/h(11.6kW)以上あると響きが良いです。家庭用の3倍弱ですのでかなりの高火力です。必要かどうかは知りません。

 

業務用のコンロのメーカーは

マルゼン

オザキ

タニコー

の3社が有名みたいです。

私の希望にあった商品は以下の3つです。

 

マルゼン RGC-044C

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1重バーナー13.4kWの高火力。点火はもちろん圧電式の自動点火です。それでいてお値段5.1万円と輸入物の倍の火力で1/4の価格です。

 

オザキ OZ45K

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2重バーナー14.0kWと更に高火力。点火ももちろん自動点火です。更に立消え安全装置付もあるそうです。お値段は少し上がって6.1万円

 

オザキ OZ45KLR

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2重バーナー12.7kW自動点火立消え安全装置付きになります。こちらは低輻射のモデルで調理者が暑くなりにくい構造になっています。お値段はぐっと上がって8.8万円

 

私はオザキのどちらかを採用したいと思います。火力調整がしやすい2重バーナーに加えて立ち消え安全装置付きは魅力的です。プロとは違い長時間コンロの前に立つわけではないので低輻射はあまり必要とは思いませんが、建築士さん、オザキ、キッチンメーカーで話して最終的に決めたいと思います。

 

また、以前ちらっと書きましたが業務用コンロは一定の設置基準があります。導入する際は建築士にしっかりと相談して下さい。

 

それにしても同じ業務用でもガゲナウやアスコのコンロは高いですね。火力は6kWなのに値段は20万超えです。長くなりましたが、コンロ選びはこれで終わりです。キッチンは内容も見た目もだいぶコダワるので是非楽しみにして下さい。レンジフードについても現在確認中の要件がいくつかありますので、決まり次第書きたいと思います。

 

 

 

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コンロ選び その4〜ガス編②〜

前回はどれくらいの火力の業務用コンロを入れるか決めかねていて、静音で清掃性に優れた家庭用の換気扇(レンジフード)は9kW程度なら大丈夫そうだという話をしました。換気扇の換気量の大きさは法規により定められているので、今回はこの法規の計算式を用いてコンロの火力の上限を計算してみたいと思います。

 

詳細は富士重工のHPに記載されていますのでそちらを参考にして下さい。

換気扇には3種類あって昔ながらの排気フードのないもの、現在の主流の排気フードⅠ型いわゆるレンジフードファン、あまり見慣れない排気フードⅡ型に分かれます。今回は一般的なⅠ型と最も不利になる排気フードのないもので検討したいと思います。

 

法規では換気量は以下の計算式で求めることになっています。

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今回は燃料消費量(Q)を算出します。

一般的なレンジフードの換気量(V)は500~600m³/hです。定数(N)は排気フードのない場合は40、レンジフードの場合は30になります。理論排ガス量(K)は0.93m³/kWhになります。

これらを式に入れて計算すると

排気フードのない場合:Q = 13.4~16.1kW

排気フードⅠ型の場合:Q = 17.9~21.5kW

になります。

つまり17.9kW以下のコンロであれば一般的なレンジフードがそのまま使えることになります。一般的な家庭用コンロが最大4.2kW程度ですので4倍以上の値です。本来なら、フード開口面積から風速を求めるのですが、今回は一般的な整流板のあるレンジフードで考えているので省略します。

 

余談ですが、法的にはガスを使わないIHはレンジフードがいらないらしいです。実際は煙や臭いを排出する必要があるので付けてますけどね。我が家の場合、ガスコンロ上にだけ付けるか、それぞれに付けるかが非常に悩みどころです。

 

ここまでは机上の空論でした。売っていないものは買えませんから次回は業務用コンロの選定に移りたいと思います。今回の話で注意して頂きたいのは我が家はIH3口+ガス1口なので1口ガスコンロは最大17.9kWと算出しましたが、ガス3口+ガス1口の場合は全部足して最大17.9kWですので気を付けてください。またガスオーブンやグリルがあるとその分も足す必要があります。

 

 

 

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コンロ選び その3〜ガス編①〜

前々回書いた通り我が家のコンロはIHとガスのハイブリッドで計画しています。前回はIHコンロを選びましたので今回はガスコンロ選びになります。

 

IHは炒め物が苦手なので、それを補うガスコンロは炒め物専用になります。なので1口高火力のもので中華鍋が振れるような高強度の五徳のものが理想です。

 

高火力と言えば、よく見るのはリンナイのVamo.です。

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4000kcal/h(4.65kW)と家庭用のコンロとしては最高の火力ですが、テーブルコンロなのでデザインが微妙です。それに2口なので理想と異なります。

 

次によく見るのはガゲナウのハイカロリーバーナーVG231 234JPです。

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火力は6kWと高火力ながら、3重バーナーなのでトロ火も使えます。こちらは5.8kW以上あるので業務用コンロになり、家庭用に義務付けられているSiセンサーも付いていません。設置には一定の制限がありますので注意してください。お値段は23万円と高めです。

 

他にはアスコのHG1365GBがあります。

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火力はガゲナウと同じく6kWの業務用コンロですが、こちらは2重バーナーなのでガゲナウほど細かく火力調整はできません。しかしガラストップなので清掃性は良さそうです。お値段は22万円でガゲナウと変わりません。

 

どちらにしても、価格が高く中華鍋を振るうには火力が足りないようにも思います。私が学生時代使っていた中華レンジは25kWぐらいありました。調べてみると70kWなんてのもあるようです。しかし、業務用の中華レンジと言うのは大勢のお客さんに対応するためのもので、4人分しか作らない我が家の環境とは異なります。火力をどれぐらいまで上げるのかは考察が必要です。

 

それにガスコンロで気にしなければならないのはコンロだけではありません。火力の強いコンロには大きな換気扇も必要です。しかし、業務用の換気扇はうるさい上に、掃除しづらいので換気扇は家庭用の物を使いたいです。厨房では気にならないんですけどね。 

一般的な家庭用のグリル付き3口ガスコンロは全て点火させると9kW弱になります。なので家庭用の換気扇は9kW程度の1口コンロならばそのまま使えることになります。

 

今回はここまでです。次回は一般的な家庭用換気扇(レンジフード)でどこまで火力を上げられるか計算してみたいと思います。

 

 

 

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