ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

Atrium House

ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

大手電力会社の規制料金も値上げか

読売新聞で東電が規制料金の引き上げ検討を報じました。

 

以前、私は燃料調整費に上限のある大手電力会社北海道電力東北電力東京電力北陸電力中部電力関西電力四国電力中国電力九州電力沖縄電力の規制料金プラン(従量電灯)に逃げろと書きました。


大手電力会社の規制料金プランの変更は国の許可が必要なので、しばらくは変わらないと思っていましたが、早くも東電が音を上げて国に値上げの容認を迫っているようです。

 

 

他の大手電力会社の対応は?

東北電力北陸電力中国電力沖縄電力は値上げの申請をすることを決めています。

四国電力東京電力と同じく検討段階です。

一方で、関西電力九州電力は暫くしないと公言しています。

北海道電力中部電力は現時点で報道がありません。

 

関西電力九州電力原発を動かしているので比較的体力がありますが、他はかなり厳しいので早々に動いていますね。

 

ただ、関西電力九州電力も経営は厳しいので値上げは時間の問題でしょう。

news.yahoo.co.jp

 

 

いつ頃上がるか

通常、経産省の審査は申請後4カ月程度で認可されるそうです。

東北電力北陸電力中国電力沖縄電力の4社は早ければ年内にも申請とのことですので、来年4月以降値上がりする可能性があります。

 

また、来春に全社一斉に値上げとの報道もありますので、他の電力会社の地域の方も注視が必要です。

 

 

政府の動き

政府は来年1月から電気料金を支援することを決めており、7円/kWhを燃料費調整額に反映されると報道されています。

 

これが大手電力会社、新電力会社、契約内容に関わらず一律なのであれば、やはり大手電力会社の規制料金が安くなります。

また、支援は来年9月に縮小される方針ですので一時的なものです。

 

 

さいごに

もはや電気料金の値上げは免れられません。

大手電力会社の規制料金は少なくとも半年程は値上げができないので、早いうちに乗り換えるのが上策だと思います。

 

今回の報道は大手電力会社の燃料費調整単価の上限を上げるという内容で撤廃ではないです。

今後燃料価格が更に上がり再び上限に達すれば、既に上限を撤廃している新電力会社との価格差が再び生じることになります。

 

また、政府は新電力会社レベルまでの値上げは容認しないかもしれません。

なにせ前回の値上げは11%程度だったのに対し、現在の新電力会社との差は300%と桁違いで、西村経産相も「厳格に審査する」と釘を刺しています。

www.jiji.com

 

新電力会社の方や大手電力会社の自由プランの方はそろそろ影響が出てきますので、冬に備えて検討してください。

解約には違約金が発生することもありますので、契約内容を確認してください。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

建築設計事務所で建てる住宅が気になる方は
こちらへどうぞ。

 

にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 建築設計事務所(施主)へ

にほんブログ村 住まいブログへ

 

人気YouTuberのガレージの欠陥について②

前回はガレージと家の一部にすると断熱性と気密性が悪化するという話を書きました。

 

事の始まりはこちら。

今回は車を入れることを想定して設計されていない部屋に車を駐めたときに問題になることを書きます。

 

 

床の強度問題

以前にも少し書いた内容ですね。

通常、住宅の床は㎡当たり180kgfに耐えられる設計です。

しかし、車は重いものだと2,500kgぐらいあって、その荷重をホイールベース2.9m✕トレッド1.7mの面積で受けると、㎡当たり500kgf約3倍の荷重を受けることになります。

実際は面ではなくタイヤの4点で支持しているので、1箇所当たり630kgfの荷重を局所的に受けることになり、よりしんどいです。

タイヤの正確な位置も予測できないので、かなり余裕をもった設計をする必要があります。

 

建築士が車を駐めることを想定して床を強化していれば問題ないですが、なにせ車が入れない倉庫なので強化していない可能性があります。

強化されていなければ、床が抜けたり大引の変形、破損に繋がります。

 

普通のビルトインガレージだと地面の上にコンクリを敷いているので心配は不要です。

 

 

対策

具体的には大引や土台の数を増やして密に組むことになると思います。

シャッターの位置が分かっているので、そこからタイヤの位置を想定してタイヤの直下付近に土台を配置する感じにしたいですね。

また、床下の合板も厚くしたいです。

 

後から補強することも可能だと思うので、車を入れる前にやってほしいです。

車が入ればですけど。

 

 

換気の問題

車は排気ガスも出ますし、旧車だと揮発したガソリンも大気解放されます。

倉庫(ガレージ)と住宅部を外部ドアで間仕切りしているので、家の中を通って換気する設計にはなっていないとは思いますが、倉庫内の換気は住宅レベルの可能性があります。

 

住宅に用いられる24時間換気はシックハウス対策として2時間に1度、部屋中の空気を入れ替えれる程度の換気性能です。

排ガスが2時間部屋の中に滞留するのは体に良くないし、なにより臭いので換気性能を上げた方が良いと思います。

 

 

対策

大きめの換気扇を付けるのが良いですが、もったいないので臭いや息苦しさを感じたら窓を開けるのが良いでしょう。

CO2センサーがあっても良いですね。

 

 

これから建てる人へ

散々書いてきましたが、普通に家の外扱いでビルトインガレージを作った方が楽だし、家の性能も落ちないし、なにより確実です。

普通のビルトインガレージなら特別変わった仕様でもないので、どこのハウスメーカーでも工務店でも問題なく建てられます。

 

どうしても家の中に車を置きたい変人は建築士事務所に依頼してください。

変人は仕様に縛られることなく、建築士と自由にやった方が双方ともに幸せになれます。

 

このYouTuberさんは取り壊しの更地返しでハウスメーカーと合意したそうです。

建て直しでないことから信頼関係が破綻していたことが想像できます。

紆余曲折あった結果、シャッターの向きを変える改築&増築+減額で合意したそうです。

この結論を出すまでに心身ともに大変な苦労があったでしょう。

皆様は失敗のないよう依頼先はしっかりと検討してください。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

建築設計事務所で建てる住宅が気になる方は
こちらへどうぞ。

 

にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 建築設計事務所(施主)へ

にほんブログ村 住まいブログへ

人気YouTuberのガレージの欠陥について①

前回は人気YouTuberである施主が問題提起しているガレージに車が入らない問題について書きました。

 

今回は前回私がガレージを辞めて普通の部屋にすべきと書いた理由を記載します。

直接施主と話したわけではないのであくまで懸念ですね。

ややこしいですが、ここで言うガレージは図面上は屋内倉庫で、作業部屋として使用する部屋のことです。

要するに家の中の一室です。

 

 

断熱性が終わってる

施主は300万円払って、UA値0.25[W/㎡・K]の高断熱仕様にしています。

しかし、倉庫扱いのガレージにはシャッターが付いています。


以前書いた通り、シャッターは業務用を使わない限り気密性、断熱性共にゴミです。

 

施主は「採用したオーバースライダーシャッターには断熱材とシール材が付いているから大丈夫」的な発言をしているのですが、壁や断熱玄関ドアと比較するとかなり悪く、無いよりはましレベルです。

 

施主が採用したレムコ社のHPにも「断熱材が充填されていないものより良い」と書いているだけで、比較対象がゴミなんですよね。

当然、熱貫流率(U値)も公表していないです。

引用:レムコ メタルフラットドア

 

レムコ「メタルフラットドア」と同じウレタン充填のスチール製シャッターである文化シャッター「ユーガ」の熱貫流率(U値)は1.37[W/㎡・K]と公表されています。

これは高断熱玄関ドア(0.90[W/㎡・K])の半分ほどの断熱性能しかなく、壁と比べると1/7ほどで、普通の家ならともかく高断熱住宅には明らかに力不足です。

 

高断熱住宅の場合、高断熱を謳ったドアや窓ですら有無によって数字が大きく変わるので、大きさがドアの5倍はあるだろうシャッターの影響は計り知れません。

断熱性の悪いシャッターによって、家全体の断熱性を落としている可能性があります。

 

 

気密性も終わってる

シャッターの気密が悪いのは間違いないです。

私は気密性が必要な機械の設計経験がありますが、動く部品のシール(密閉)って難しいというか限界があるんです。

 

シャッターは真上に開くので下のシール材は自重で床に押し当てられますが、両サイドのシール材は構造上壁に押し当てられません。

無理に当てたら摺動するときに擦れてシール材が破れてしまうので、どうしても積極的に当てれないんですよね。

シール材の有り無しもですが、どうやって密閉する構造なのかも重要です。

それに、シャッターは風でたわむので、その時も気密性は失われます。

 

よく高気密高断熱の家のことを「魔法瓶」に例えますが、この家の場合は「フタの開いた魔法瓶」状態と言えるでしょう。

ハウスメーカーが謳うUA値0.25[W/㎡・K]、C値0.5c㎡/㎡の性能はないでしょうね。

 

 

対策

ハウスメーカーは少なくとも住宅部の気密については対策してそうです。

と言うのも、住宅部と倉庫を繋ぐドアに気密性に優れた外部用ドアを採用しているんですね。

施主の動画でも「シャッターで気密性が悪くなるから」と言っているので、少なくとも住宅部の気密性の悪化は最小限に防げていそうです。

 

同じ理屈で断熱の方にも気付いていれば、倉庫と住宅部の間の内壁に断熱材を入れて、住宅部だけは断熱できているかもしれません。

もちろん倉庫内は断熱も気密も期待できませんが、住宅部さえ良ければ大きな問題にはならないでしょう。

図では省略していますが、2階にも断熱材があった方が良いです。

 

そもそも車が入らないならシャッターも不要なので、断熱材入りの外壁で閉じちゃうのが一番良いです。

こうすればスペック通りの高断熱高気密の住宅になります。

 

 

建て直すなら

我が家のように家は高気密高断熱、ガレージは低気密無断熱の附属建築物(離れ)とした方が安上がりでしょう。

シャッターで気密も断熱も悪化するので、ガレージだけ切り捨てる方法です。

附属建築物なら水災覚悟で基礎を下げたり、大空間を求めて鉄骨造にしたりもできますし、住宅部と繋がっていないので騒音や振動も伝わりにくく、固定資産税も安いです。

運良く現在の倉庫と接道は50cmほど離れているみたいなので、住宅を一部残してガレージを接道ギリギリに建て直せば、ガレージの大きさを変えることなく改築できるかもしれません。

 

 

問題は他にも

実は問題は他にもあります。

倉庫に車が入らないことを考えると、そもそも建築士が車を入れることを想定した設計をしていない可能性があります。

そうなるとコレが問題になりそうです。

次回はその話を書きます。

 

 

余談

本題と逸れますが、施主はシャッターに140万円かかったと言っているようなんですが、私の2年前の見積もりではレムコのメタルフラットドアは税抜き85万円でした。

140万円に工賃や送料が含まれているのかは分かりませんが、私の場合は工賃と送料が26万円だったので税込みでも110万円ぐらい。

それに私のシャッターは5.2m幅で、今回のお宅は3m幅ないぐらいなので、いくら物価高と言っても、せいぜい工賃送料税込みで80~100万円ぐらいで140万円は高すぎる気がします。

ハウスメーカーは標準外のものはボッタくり価格な上に見積書無しの言い値なので気を付けてくださいね。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

建築設計事務所で建てる住宅が気になる方は
こちらへどうぞ。

 

にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 建築設計事務所(施主)へ

にほんブログ村 住まいブログへ

 

 

 

人気YouTuberのガレージに車が入らない件

最近、チャンネル登録者数100万人超のYouTuberが建てた注文住宅のビルトインガレージに車が入らない問題がTwitterで俄かに騒がれています。

 

ビルトインガレージは私の得意分野ですし、私が常々ブログ内で言っている内容にもリンクするので記事にします。

 

 

問題のおさらい

施主であるYouTuberが中堅ハウスメーカーで注文住宅を建てましたが、引渡し直前になってビルトインガレージに車が入れられないことが分かったそうです。

FL(ビルトインガレージの床)がGL(地盤面の高さ)から330mmの高さにあり、接面道路からの距離も近いため長いスロープが設けられず車の底を擦ってしまうそうです。

 

分かりやすいように絵にすると、

擦るどころか登れもしませんでした。

ちなみにバックもダメ。

 

この道最強のジムニーなら登れそうです。

 

けど、やっぱり駄目でした。

絵ではギリギリ擦る程度ですけど、実際は低い側のサスペンションが沈むんでガチ当たりすると思います。

 

 

問題の要因

施主が渡された図面はFLからの高さで書いてあって、GLからは無かったので分からなかったみたいです。

たぶんハウスメーカーが平面図しか渡していないやつです。

 

加えて、現場確認した際に浸水対策として130mm上げて、もともとGL+200mmだったのをGL+330mmに上げたようです。

まぁ一般的な車がスロープ無しで乗り上げられる高さは100mm程度までなので、GL+200mmの時点で設計がおかしいですね。

 

そもそもFLは屋内の床の高さなんで、屋外扱いのビルトインガレージには無関係のはず。

掘り下げていくと設計がおかしいのには理由がありました。

 

 

問題の真因

なんとこのビルトインガレージは図面上は屋内の倉庫なんです。

実際は作業部屋だけど、倉庫の扱いで車も入れれるようにして欲しいというのが施主の要望だったのです。

作業部屋なんで床の勾配もNGとのこと。

 

屋内であれば逆にGL+200mmは危険なレベルで低いです。

この方の家は木造の在来工法なのでGL+200mmって基礎高50mmぐらいですから、強めに雨が降ったら土台がビチャビチャ。

だからGL+330mmに上げたんだろうけど、それでもかなり低いです。

ちなみにフラット35は基礎高400mm以上必須なのでGL+550mmぐらいになります。

どうやら屋内の倉庫としてはかなり低いFL車庫としてはかなり高いFLという矛盾によって、破綻していた計画だったようです。

 

 

普通のビルトインガレージ

当然屋外にあります。

ガレージの床は基礎の立ち上がりの下で、3~5度の勾配を設けて排水性を持たせるのが普通。

絵を見てもらったら分かる通り、ガレージの床とFLは高さに差があるのが普通で、一緒にするのは無理がありますね。

ちなみにGL+330mmの床に車を入れようと思うと、最低でも8度程度の勾配、つまり長さ2.5mのスロープが必要になると思います。

こう書くとかなり無茶な計画だってのが分かると思います。

 

 

気付けないの?

施主は素人なんで難しいと思います。

ハウスメーカーは平面図しか渡さないことが多いですし、ハウスメーカー建築士が気付いて欲しかったですね。

確認申請には断面図が必要なので、ハウスメーカー側は気付けると思うんですよね。

 

ただ、今回の施主はマイホームデザイナーで3Dモデルを作って検討していて、実はこの問題が自分で作った3Dモデル上に露見しています。

勘の良い人やモノづくりに精通している人、車に詳しい人なら気付けたかと思います。

特に段差に恐ろしく弱いスーパーカーの所有者ならすぐに気付けたでしょうね。

 

そもそも建築士に車を入れることが伝わっていたのかが疑問です。

ハウスメーカーとの家づくりは営業マンと打合せをして、それを営業マンが建築士に伝えるという伝言ゲームなので、施主の意思が全て図面に反映されると思ったら大間違いです。

営業マンは家を売るプロであって、建築物のプロではないので実質素人で、素人の施主と素人の営業マンが話した結果を建築士に伝えて図面を描いてるんです。

長年こんなやり方が通用しているのが不思議で仕方ないです。

私はこれが原因でハウスメーカーと口論になって、建築士事務所に依頼することになったんですけどね。

 

 

そもそも違法なんじゃ?

Twitterでも意見があったのですが、車庫には内装制限があります。

なので普通の内装の部屋に駐車することはできません。

ただ、リフォームで内装を不燃材にすれば、法的に問題はありません。

個人宅の場合、多少グレー気味であっても理屈が通れば検査官はOKを出しますので大した問題にはならないです。

 

まぁ影響力のある人が大っぴらに脱法行為を宣言するのはよろしくないとは思いますけどね。

ぶっちゃけ作業部屋なら法的には居室なんで、採光面積(窓)も全然足りなさそうです。

 

 

誰の責任になるの?

施主は何度も自動車が入れるかを確認しているそうなので、ハウスメーカーに道義的責任はあるでしょう。

ただ、賠償となると難しいと思います。

 

なぜなら、図面通りの家が建っているから。

施主は間違いなく図面通りの家を建てることを承諾していて、契約書という形で署名、捺印しているはずです。

じゃないと着工してるわけないので。

 

この図面がビルトインガレージと書いてあったり、車の絵が描かれていれば状況は多少違ったかもしれませんが倉庫ですからね。

倉庫が図面通りの倉庫として建てられている。

これでは問題にしようがないと思います。

 

道義的責任部分に焦点を当てて訴訟を起こすことはもちろん可能ですが、時間と労力、弁護士費用を考えると元が取れるような結果にはならないでしょう。

 

個人的には今回のハウスメーカーは施主に歩み寄ってくれている良心的なハウスメーカーだと思いますけどね。

大手ハウスメーカーだと、この手のグレー気味の家は検討すらしてくれないですから。

 

 

どうすれば防げたの?

しっかりと話し合い、お互い納得して進めるべきでした。

車が入るかを何度も確認していることから、施主が不信感を抱いていたことが伺えます。

ハウスメーカー側は車の図面を用いて、GL+何mmまでなら大丈夫だということを示すべきだったし、施主はそれを要求すべきでした。

まぁ中学レベルの数学すら怪しい営業マンの検討結果なんて信用するに値しないので、私なら間違いなく自分でやっていましたね。

 

そもそもですが、建築事務所に依頼すべきだったと思います。

正直ハウスメーカー相手に無茶を言うのは無謀です。

できるできると言って、できないor失敗するはハウスメーカーあるあるです。

 

ハウスメーカーは決して自由設計ではなく、カタログショッピングのようなものです。

普通の家を建てるのは問題ありませんが、今回の様な変わった家、こだわりを持った家の場合、営業マンのような素人相手に話しをしても失敗するだけです。

建築基準法に精通し、経験と実績のある建築士に依頼するのが最善だったと思います。

 

逆にこの手の家は建築士の得意分野です。

例えこの形で実現できなくても、きっと納得できる代替案を出してくれたと思います。

一見高く見える設計費には理由があります。

一流の設計者が描いた図面を三流メーカーが作っても粗悪品にしかなりませんが、へっぽこ設計者が描いた図面は一流メーカーで作ってもゴミにしかなりません。

どこにお金をかけるべきか、しっかりと考えて依頼先を検討すべきです。

 

 

直せるの?

正直どうしようもないと思います。

 

私としてはビルトインガレージを諦めて、ガレージシャッターを壁で塞いで普通の部屋にしてしまうのが良いと思います。

運の良いことに、この家は外に車を2台駐められます。

施主は別に車趣味があるわけでもないですし、どうしてもガレージが必要なら別の場所を借りれば良いだけの話です。

 

と言うのも、この家の構造は別の問題を孕んでいるからです。

次回はその話を書きます。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

建築設計事務所で建てる住宅が気になる方は
こちらへどうぞ。

 

にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 建築設計事務所(施主)へ

にほんブログ村 住まいブログへ

また電力会社を変えました

2週前に変えたんですけどまた変えました。

というのも、私は今まで通りのやり方でTERASELでんきを選びました。

しかし、今のご時世では今までの選び方ではダメでした。

 

2022年前期ぐらいまで

基本料金(最低料金)と電力量料金単価のみの比較で問題ありませんでした。

燃料費調整単価、再エネ賦課金単価はどこの電力会社も同じだったんで見なくてよかったんです。

私もこのノリで選んでしまいました。

 

 

 

現在

燃料価格の高騰で状況は一変しています。

体力の無い新電力会社は燃料費調整単価の上限を撤廃し始めました。

 

燃料費調整単価というのは火力燃料の価格変動を電気料金に迅速に反映させるためのもので、今まではどの電力会社も上限を決めて消費者に負担がかかりすぎないようにしていました。

しかし、燃料価格の高騰で会社自体の経営が困難になったため上限を撤廃し、消費者に負担させる形に変わっているのです。

 

そして燃料費調整単価の上限の有無によって、電気代に大きな差が産まれています。

 

 

関西電力エリアの場合

私は大阪の人なので関西電力エリアでお話しします。

関西電力で最も一般的なのが従量電灯Aというプランです。

そして新電力会社で最も契約数が多いのが大阪ガスでベースプランAというプランが相当します。

 

関西電力 従量電灯A

 

大阪ガス ベースプランA

 

見ての通り、最低料金と電力量料金は新電力会社である大阪ガスの方が少し安いです。

しかし、大阪ガスは今年の11月分より燃料費調整単価の上限を撤廃します。

 

なので、11月の燃料費調整単価は

関西電力:2.24円/kWh

大阪ガス:8.71円/kWh

大阪ガスが4倍ほども高くなります。

 

なので月500kWh使う家庭の場合、

関西電力:15,686円

大阪ガス:18,675円

と3,000円、2割ほど関西電力が安いです。

1ヶ月でですよ?

 

恐ろしいのが、燃料費調整単価はどこまで上がるか誰にも分からないということです。

イギリスでは光熱費が年間100万円を超えるとも言われています。

news.yahoo.co.jp

 

ここで疑問に思わないですか?

関西電力も燃料費調整単価の上限を撤廃するんじゃないかと。

それがそう簡単には撤廃できないんです。

 

 

関西電力の上限が撤廃されない理由

大手電力会社(北海道電力東北電力東京電力北陸電力中部電力関西電力四国電力中国電力九州電力沖縄電力)の規制料金プラン(従量電灯)は消費者保護の観点から、国によって燃料費調整単価に上限が設けられています。

新電力会社とは違うんです。

 

なので、燃料価格がどれだけ高くなっても、我々が支払う燃料費調整単価は一定の価格までしか値上がりしません。

そして燃料費調整単価は今年3月分からずっと上限に達しているので、大手電力会社の規制料金プランを契約している限りは電気料金が高騰することはないです。

 

 

我が家の決定

関西電力の従量電灯Bの6kVAにしました。

我が家は使用電気量が多いのでAよりBの方が月1,500~2,000円安くなります。

Looopでんき比だと月9,000円、TERASELでんき比だと月3,500円も安くなります。

 

 

注意点

燃料費調整単価に上限があるのは規制料金プラン(従量電灯)だけです。

それ以外の契約は大手電力会社でも上限がないことがありますので、今後驚くような金額の請求があるかもしれません。

また、いくら体力のある大手電力会社と言えど限界はあります。

国の判断によって上限が撤廃されたり、料金の見直しが入るかもしれません。

しかし、それは新電力会社よりも後になるので、我々は現時点で最も安いところに流れるのが得策です。

 

また、乗り換える際は今の比較サイトのシミュレーションは信用できないので注意が必要です。

というのも最新の燃料費調整単価が反映されていない場合や、すぐに上限撤廃が予定されていることがあります。

 

例えば価格コムの比較サイトは最新(10月分)の燃料費調整単価でシミュレーションを行っていて信用に足ります。


関西電力従量電灯Aと比較すると何件か節約できるプランを提示してくれます。

しかし、この上のプランは燃料費調整単価の上限の撤廃が既に決まっているものの、未だ実施されていない会社が含まれています。

ソフトバンクでんき:11月分から撤廃

ENEOSでんき :11月分から撤廃

ドコモでんき   :12月分から撤廃

コスモでんき   :上限有り

ENEOSでんき :11月分から撤廃

なのでコスモでんき以外はすぐに値上がりして関西電力より高くなるのが決まっています。

比較サイトを使うときは燃料費調整単価の上限の有無を必ず調べましょう。

来年には新電力会社が1つも出てこなくなるかもしれませんね。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

建築設計事務所で建てる住宅が気になる方は
こちらへどうぞ。

 

にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 建築設計事務所(施主)へ

にほんブログ村 住まいブログへ

電力会社を変えました

電気料金の高騰がヤバいです。

冬に備えて見直しました。

 

今まで

昨年8月よりLooopでんきさんと契約していました。

特に不満はなかったのですが、今年12月より市場連動型のプランに強制変更されるので乗り換えました。

looop.co.jp

要するに市場(JEPX)の価格がそのまま反映されるので、皆が使う時間帯は電気料金が高くて、使わない時間は安いプランです。

ただし、市場価格がダイレクトに請求書に反映されるので、今の様なご時世だと毎月の電気料金が全く予想できなくなります。

会社的にはリスクヘッジできて安定経営できるんでしょうけど、今度は利用者がリスクを負うことになります。

 

新プランはピークシフト(使う時間をずらす)すれば安くなるのが売りですが、そう簡単にピークシフトできないからピークが存在するんですよね。

生活に自由が利く独身者か、蓄電池でピークタイムを避けられる人以外は難しいです。

なにより、本当にお得になるなら強制変更なんて必要ない訳ですから詭弁でしょう。

1年ちょっとでしたがお世話になりました。

 

 

これから

TERASELでんきさんと契約しました。

www.terasel.jp

あまり馴染みのない名前ですが、伊藤忠エネクス株式会社の100%出資会社なので地盤はしっかりしています。

 

一応、全国に供給していますが、一部離島等は対象外だそうです。

 

 

選んだ理由

安いから。

これしかないですよね。

 

我が家は冷蔵庫(冷凍庫)が3台あったり、時短家電が一通り揃っていたりと電気使用量がかなり多いです。

我が家の使用量で最も安くなりそうなところが、TERASELでんきの「超TERASEL関西B」プランでした。

プランの内容自体は関西電力の従量電灯Bと同じですが、単純に単価が安いですね。

ちなみに関西は東日本に比べると電気代が安くて、東京だと10~20%増です。

基本料金の考え方も少し違います。

 

 

特典

毎月ポイントでキャッシュバックされます。

ポイントバックはどこもやっていますが、楽天ポイントは使いやすくて良いですね。

還元率は0.5%です。

我が家は月平均2万円ぐらいなので月1千円ぐらい還元されるようです。

 

公式ページからだと契約時に2千円相当分の特典があります。

私はtwitterで5千円分の商品券のキャンペーンをやっていたので、そちらを使いました。

今はどうなんでしょうね。

 

 

おまけ

TERASELでんきのWebページトップにこんな記載がありました。

まさかのLooopでんき名指しでの注意書き。

乗り換えに最悪2ヶ月かかるって書いているので、今回の強制変更は相当な数の離脱者を産んでそうです。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

建築設計事務所で建てる住宅が気になる方は
こちらへどうぞ。

 

にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 建築設計事務所(施主)へ

にほんブログ村 住まいブログへ

【入居後レビュー】ガレージ

入居してから1年半が経ちました。

今回はガレージを紹介。

 

 

お気に入りポイント

1.外観

前回と被っていますが、木目のシャッターがお気に入り。

オーバースライダー式の電動シャッターは速いし、静かだしで最高です。

リモコンで車内から開閉できるのも良い。

 

本来、金属色の防火シャッターにする必要があるんですけど、延焼ラインから逃げるために工夫したおかげでこのシャッターを採用できました。

自分のアイデアなので愛着があります。

 

2.広さ

幅5.5m奥行5.8m(一部4.8m)は十分なサイズ。

車2台+自転車が置けるサイズにしましたが、現在は車1台とバイク2台が駐まっています。

 

3.収納

家の外に季節物が置けるのが便利。

収納はいくらあっても良いですね。

 

4.のぞき窓

1階トイレからガレージを覗けます。

高い位置なのでガレージからは覗けません。

 

ガレージで物音がしたときに外に出なくても見れるので便利です。

トイレから照明も点けられます。

 

5.外部水栓

洗車の時に大活躍します。

最近はガレージ内で洗車してます。

 

 

イマイチポイント

1.壁の隙間

我が家のつくり上仕方ないんですけど、壁が一部解放されています。

なので、車は割と汚れます。

外よりはましですけど、ほとんど乗らなくても3ヵ月に1度は洗車が必要です。

 

2.床の塗装

ウレタン系の塗料で塗装したんですけど、部分的に剥げて(削れて)います。

わかりますかね?

茶色はバイクのスタンドの錆移りしたところです。

エポキシ系の方が強いらしいのでエポキシ系なら防げたのかな?

 

3.外部水栓の水受け

あんまり使わないですけど、水栓から水を出すとビチャビチャになります。

もっと大きくても良かったかな。

 

4.外部電源

今のところ1回も使ってないです。

電気自動車も電動自転車も持ってないので当然なんですけど、将来どうなるかですね。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

建築設計事務所で建てる住宅が気になる方は
こちらへどうぞ。

 

にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 建築設計事務所(施主)へ

にほんブログ村 住まいブログへ