2週前に変えたんですけどまた変えました。
というのも、私は今まで通りのやり方でTERASELでんきを選びました。
しかし、今のご時世では今までの選び方ではダメでした。
2022年前期ぐらいまで
基本料金(最低料金)と電力量料金単価のみの比較で問題ありませんでした。
燃料費調整単価、再エネ賦課金単価はどこの電力会社も同じだったんで見なくてよかったんです。
私もこのノリで選んでしまいました。
現在
燃料価格の高騰で状況は一変しています。
体力の無い新電力会社は燃料費調整単価の上限を撤廃し始めました。
燃料費調整単価というのは火力燃料の価格変動を電気料金に迅速に反映させるためのもので、今まではどの電力会社も上限を決めて消費者に負担がかかりすぎないようにしていました。
しかし、燃料価格の高騰で会社自体の経営が困難になったため上限を撤廃し、消費者に負担させる形に変わっているのです。
そして燃料費調整単価の上限の有無によって、電気代に大きな差が産まれています。
関西電力エリアの場合
私は大阪の人なので関西電力エリアでお話しします。
関西電力で最も一般的なのが従量電灯Aというプランです。
そして新電力会社で最も契約数が多いのが大阪ガスでベースプランAというプランが相当します。
関西電力 従量電灯A
大阪ガス ベースプランA
見ての通り、最低料金と電力量料金は新電力会社である大阪ガスの方が少し安いです。
しかし、大阪ガスは今年の11月分より燃料費調整単価の上限を撤廃します。
なので、11月の燃料費調整単価は
関西電力:2.24円/kWh
大阪ガス:8.71円/kWh
と大阪ガスが4倍ほども高くなります。
なので月500kWh使う家庭の場合、
関西電力:15,686円
大阪ガス:18,675円
と3,000円、2割ほど関西電力が安いです。
1ヶ月でですよ?
恐ろしいのが、燃料費調整単価はどこまで上がるか誰にも分からないということです。
イギリスでは光熱費が年間100万円を超えるとも言われています。
ここで疑問に思わないですか?
関西電力も燃料費調整単価の上限を撤廃するんじゃないかと。
それがそう簡単には撤廃できないんです。
関西電力の上限が撤廃されない理由
大手電力会社(北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、関西電力、四国電力、中国電力、九州電力、沖縄電力)の規制料金プラン(従量電灯)は消費者保護の観点から、国によって燃料費調整単価に上限が設けられています。
新電力会社とは違うんです。
なので、燃料価格がどれだけ高くなっても、我々が支払う燃料費調整単価は一定の価格までしか値上がりしません。
そして燃料費調整単価は今年3月分からずっと上限に達しているので、大手電力会社の規制料金プランを契約している限りは電気料金が高騰することはないです。
我が家の決定
関西電力の従量電灯Bの6kVAにしました。
我が家は使用電気量が多いのでAよりBの方が月1,500~2,000円安くなります。
Looopでんき比だと月9,000円、TERASELでんき比だと月3,500円も安くなります。
注意点
燃料費調整単価に上限があるのは規制料金プラン(従量電灯)だけです。
それ以外の契約は大手電力会社でも上限がないことがありますので、今後驚くような金額の請求があるかもしれません。
また、いくら体力のある大手電力会社と言えど限界はあります。
国の判断によって上限が撤廃されたり、料金の見直しが入るかもしれません。
しかし、それは新電力会社よりも後になるので、我々は現時点で最も安いところに流れるのが得策です。
また、乗り換える際は今の比較サイトのシミュレーションは信用できないので注意が必要です。
というのも最新の燃料費調整単価が反映されていない場合や、すぐに上限撤廃が予定されていることがあります。
例えば価格コムの比較サイトは最新(10月分)の燃料費調整単価でシミュレーションを行っていて信用に足ります。
関西電力従量電灯Aと比較すると何件か節約できるプランを提示してくれます。
しかし、この上のプランは燃料費調整単価の上限の撤廃が既に決まっているものの、未だ実施されていない会社が含まれています。
ソフトバンクでんき:11月分から撤廃
ENEOSでんき :11月分から撤廃
ドコモでんき :12月分から撤廃
コスモでんき :上限有り
ENEOSでんき :11月分から撤廃
なのでコスモでんき以外はすぐに値上がりして関西電力より高くなるのが決まっています。
比較サイトを使うときは燃料費調整単価の上限の有無を必ず調べましょう。
来年には新電力会社が1つも出てこなくなるかもしれませんね。
ここまで読んで頂きありがとうございます。