ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

Atrium House

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我が家のリビングシアターをご紹介 その2

前回からの続き。

我が家のリビングシアターをご紹介します。

 

画面サイズ調整機構付き台

リビングシアターを導入するにあたり、悩んだのがテレビの処遇。

電源OFF時のテレビはただの大きな黒い板。

インテリアへの影響が大きく是非とも無くしたいところですが、プロジェクターはテレビを見るには画面が大きすぎます。

 

理想は映画は100インチ、テレビは60インチみたいに画面サイズを変えられることですが、商品の少ない超短焦点プロジェクターでズーム機能を持つものはEPSONのEH-LS500ぐらい。

しかし、こちらは壁からそこそこ離しての設置で、デザインと相まってプロジェクターが目立ちます。

 

悩んだ結果、プロジェクター台を動かせるようにしました。

一見普通の台ですが、

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冂の字型の天板だけ手動で動かせます。

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底にカグスベールを貼っているので軽い力で動きます。

 

超短焦点プロジェクターは少しでも斜めになると画面もズレてしまうのですが、フローリングの繋ぎ目に家具を合わせれば正確に動かすことができます。

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これによりワイド(16:9)で60インチから100インチ、シネスコ(1:2.35)なら113インチ(横幅ワイド120インチ同寸)まで大きくできます。

 

サイズを変えるとピント調整が必要ですが、簡単操作で思ったより面倒ではないです。

 

 

普段の使い方

通常は70インチの位置で設置しています。

そして、映画を見る際は

字幕付き、アクション系以外:100インチ

アクション系:シネスコ113インチ

の位置にすることが多いです。

 

70インチは報道、スポーツ、バラエティとなんでも普通に見れますし、没入感もそこそこあって使い勝手が良いです。

60インチだと少し小さく、80インチだと少し大きい印象。

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※70インチ

 

100インチは映画ならオールジャンルで不満なく見れるし字幕付きでも見やすいですが、テロップの多いテレビ番組だと流石に疲れます。

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※100インチ

 

シネスコ113インチは没入感、臨場感共にハンパないですが、視線移動が多くて疲れるので、アクション系やアドベンチャー系のような単純明快なものに適しています。

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シネスコ113インチ

 

 

 写真は全て夜に間接照明のみの状態で、バーとかラウンジぐらいの暗さですが、不満なく見れます。

当然消灯するとより鮮明です。

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 ※消灯時シネスコ113インチ

 

 

視野角(水平)の検証

過去に机上で検討しましたので、答え合わせということで。

この記事を書いた時とは間取りも状況も変わりましたが、映画用途として視野角45°が良いと書いています。

視聴距離2.3mの我が家だと45°は85インチ。

 

私が前項で述べた各サイズは以下の通り。

70インチ:35°

100インチ:50°

シネスコ113インチ(120インチ):60° 

 

THX社の推奨は26~40°なので現在の70インチ(35°)が見やすいというのは合点がいきます。

しかし、映画の場合はTHX社の推奨から外れる100インチ(50°)がベスト、ジャンルによってはシネスコ113インチ(60°)でも良いと感じました。

 

THX社の推奨サイズの定義は「映画制作者の意図が視聴者に忠実に伝わるサイズ」ということで、画面の端から端まで余すことなく堪能するのであれば、確かに75インチ(40°)程度までが良いのかもしれません。

ですが、臨場感を求めるのであれば、THX社の推奨サイズよりも大きい方が良さそうです。

 

ということで私のおススメの視野角は

映画専用:50°

映画テレビ兼用:45°

テレビ専用:35°以下

です。

 

ホームシアターを計画されている方は参考にしてください。

  

 

リモコン

ホームシアターあるあるですが、どうしてもリモコンが増えます。

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※下からプロジェクター、AVアンプ、BDレコーダー

 

計画時はNature Remoの様なスマートリモコンで一括管理しようと思っていましたが、プロジェクターのリモコンはBluetooth接続のため登録不可。

 

悩んだ結果、SONYのHUISで統一しました。

[rakuten:gbft-ltd:10005428:detail]

HUISはいわゆる学習リモコンで、多くの製品が赤外線接続のみ対応のところ、専用クレードルを使うことで1台のみBluetooth接続に対応しています。

 

結果、1台に集約できたのですが、プロジェクターが一部のボタンに対応できず中途半端になりました。

特に電源ボタンと入力切替ボタンが登録できなかったので、HUISでは電源オフとレコーダーへの切り替えができず致命的です。

 

気が向いたら、HUISだけの記事で書こうと思います。

 

 

所感

1台でテレビも映画も最適サイズ

臨場感あふれる5.1.4chサラウンド

電源OFFでただの壁

 

私が希望した「インテリアに調和するお手軽リビングシアター」は実現できました。

不満はリモコンぐらいですね。

 

新居に越してから生活が一変しました。

平日は仕事(テレワーク)が終わると同時にビール片手に大画面でプロ野球

休日は子どもと一緒にアニメ映画やYouTube

そして子どもを寝かせた後は夫婦だけのシネマタイム。

 

QOL爆上げです。

前の家での自粛生活は苦行そのものでした。

 

実は2年前に記事を書いたときはインテリアとの調和と立ち上がりの遅さがネックでプロジェクターは諦めていました。

それから2年経ってレーザー光源の超短焦点プロジェクターが現実的な大きさ、価格になってくれたおかげで、このホームシアターが実現できました。

技術の進歩は素晴らしいですね。

 

欲を言うとリモコンでサイズ調整したいです。

光学ズーム機能付きがベストですけど、4Kが主流になってきているので4Kで120インチ、WQHDで60インチみたいな画質を落としてサイズダウンするデジタルズーム機能付きの4K超短焦点プロジェクターでも良いので開発してほしいです。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

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