先日、実家のTVが壊れました。
2006年式のシャープAQUOSの32v型です。
当時は地デジへの移行や2008年の北京五輪でTV界隈はすごく賑わっていた記憶があります。
27型のブラウン管TVからの交換だったので、興奮しましたね。
買い換えたのは2019年式のパナソニックVIERAの49v型です。
さすがに比較するのもおこがましいほど綺麗ですね。
我が家のTVは2016年式のソニーBRAVIAの43v型ですが、比べると画質もですが反応の速さが段違いです。
父は野球好きで阪神戦と巨人戦を並行して見るので2画面表示できるのは良いですね。
ソニーは全機種視聴用チューナー×1、録画用チューナー×1なので高級機を買ってもできないです。
次は我が家もパナソニックかなぁと思いました。
ここで気になったのが視聴距離です。
フルHDTVが出始めた頃から視聴距離はテレビの高さの3倍と言われました。
ところが4KTVが出ると高さの1.5倍と言う様になりました。
この距離は視力1.0の人が画像の粗を認識できない距離から算出されています。
なのでこの距離は圧迫感や視野などは一切考慮されておらず、実際に高さの1.5倍の距離で見るとかなりの圧迫感を感じると思います。
おまけに4KTVは4K画質にアップコンバートできるとはいえ、さすがに本物の4K映像と比べると画質は落ちます。
地デジ放送やほとんどのBSデジタル放送※はフルHDの3/4倍の解像度であるHD画質で放送されているので、粗は相当感じるはずです。
(※4K・8K放送開始のためNHK BSプレミアム、WOWOW、日本BS放送以外はダウングレードされました)
なので視力が1.0以下の方や4K放送やUltra HD Blu-rayをもっぱら見るという方でない限り、1.5倍の距離だと粗を認識できてしまいます。
映画に関わる音響技術・評価サービスを提供するTHX社では視聴距離とサイズについて、フルHD画質の場合、画面の横幅が視野角(水平)の26~40°以内となるよう推奨しています。
高さの3倍の距離だと視野角は33°、1.5倍だと61°になります。
映画館の中央席は45°、最前席で60°ぐらいらしいので1.5倍の距離はかなり近いですね。
おまけに映画はシネスコ(2.35:1)と呼ばれる横長の映像なので、同じ視野角(水平)60°でも縦長のTV(16:9)ではより大きな映像となります。
映画館の最前列でも疲れるぐらい大きいのに、より汚い地デジ放送をもっと大きな画面で見ると言うのは苦痛以外の何ものでもないでしょう。
実家は父の定席からTVまで1.7mで画面サイズは49v型(画面幅108.3cm)ですので、視野角35°とTHX社の推奨の中央値ぐらいです。
視聴した感じも大きすぎず小さすぎずで、もう少し大きくても良いかなって感じです。
THX社の推奨はフルHD画質で40°以内なので、次の家では少し大きめの45°(高さの2倍の距離)を狙いたいです。
今の計画ではダイニングにもTVを置くので、リビング側は映画用途として大きめに設定しています。
しかし、今の計画ではソファーからTVまで2.7mあります。
視聴距離2.7mで45°の視野角となると横幅224cmつまり101v型となり、普通に売られていない大きさになります。
しかも、国産の液晶TVで絞ると70v型超のサイズを作っているのはソニーとシャープだけです。
パナソニックは65v型が最大で、これ以上大きなサイズは販売する気がない様な記事も見ました。
それもそのはずでパナソニックは国内では一定のシェアがあるものの、世界では全く売れていません。
特に70v型以上となると、比較的大きい家が建てられて人口も多い北米で売る必要がありますが、米国のConsumer ReportsのBuying Guide 2019を見ても60v型以上はLGとソニーが上位にいて次にサムソン、他は皆無です。
仮に次の家に65v型を置くと視野角は29.8°となりTHX社の推奨内ではあるものの、私としては小さすぎることになり、45°にしようとすると1.7mまで近付かなければなりません。
視聴距離を1.7mにしてパナ製65v型にするか、ソニーかシャープ製の70v型以上にして少し近付くかですが、お金のことを考えると65v型ですね。
この際、40°でも良いかなぁ。
もう少し悩んでみます。
実は100インチのスクリーンを置くことも考えましたが、プロジェクターは結局使わないだろうし、インテリアの邪魔になるし、お金もかかるので辞めました。
立ち上がりが遅いのは致命的ですね。
ここまで駄文に付き合って頂きありがとうございました。
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