ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

Atrium House

ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

現在の状況 2019年 10月

今月の打ち合わせは1回でした。

内容は構造計算結果がでましたので、報告と対策です。

 

構造計算とは建築物にかかる荷重を想定して応力を算出し、それぞれの部材が応力に耐えられるかの許容応力度(限界点)を計算するものです。

一般的には我々が依頼する建築設計事務所は意匠設計を行い、構造計算は構造設計事務所に依頼することが多いです。もちろん構造設計者も建築士の資格を持った建築士です。

費用は延床30坪程度の木造2階建てで50万円ぐらいが相場みたいですが、我が家の場合(延床60坪木造3階建て)は80万円ぐらいだったと思います。

 

実は多くの住宅では構造計算を行っていません。

なぜなら四号建築物と呼ばれる建物は特例により省略が認められているからです。

 

四号建築物とは建築基準法第6条1項四号に記されている

・100㎡以下の建物

・木造で2階建て以下かつ延べ床面積500㎡以下かつ高さ13m以下かつ軒の高さ9m以下

・木造以外で平屋建て以下かつ延べ床面積200㎡以下

の建物になります。

 

つまり、多くの木造2階建ての家はこの四号建築物に該当します。

この四号建築物には構造計算を行わない代わりに仕様規定を満たす必要があるので、安全な住宅に変わりはありません。

ですが、使用規定を満たした四号建築物でも構造計算をしてみると耐力壁が足りないとなる建物も存在しているそうで、心配な方は依頼すべきでしょう。

 

また、構造計算をすれば耐震等級が自ずと計算されますので、耐震等級〇相当と書いているHMは構造計算はやっていないことが分かります。

逆に鉄骨系HMは四号建築物は建てられないので、構造計算をしなければなりません。

それを逆手にとって、「相当」と謳う木造系HMを貶すこともあるので、注意してください。

鉄骨系HMが構造計算をするのは、耐震について特段意識が高い訳ではなく義務だからです。

営業トークに騙されないようにしましょう。

 

で、肝心の我が家の計算結果ですが、

・2階に耐力壁が足りない(南北方向5枚ぐらい)

・吹き抜け部に梁が必要

・2階床下の梁2本の負荷が大きい

要するにNGでした。

 

そして計算結果を踏まえて壁を足した結果、

f:id:YutoriPaPa:20191028154003p:plain
リビングとテラスの間に幅65cmの柱とキャットウォークが出現しました。

12cm角の柱の耐力壁が8枚重ねになっている重量鉄骨造もびっくりな極太の柱です。

柱はテレビボードと一体化させれば目立たないとは思いますが、キャットウォークは吹き抜けは減るし、窓からの景観も損ねるので認めがたいです。

f:id:YutoriPaPa:20191028154220p:plain


この壁を入れても建築基準法の1.14倍の壁量で(耐震等級で言うと1.5ぐらい)で、目標の1.25倍(耐震等級2)に達していません。

耐震等級2にするには1階の耐力壁を増やす必要があるので、なかなか厳しいです。

 まぁ建築士さんが良い案を考えてくれるそうなので期待して待ちます。

 

あと、来月中旬頃に見積もり結果が出るそうです。

ただ、先日TVを見ていて気が付いたことがありまして、大幅と言うか1から設計し直しレベルの変更になるのですが、成功すれば1000万円以上の大幅減額が期待できるので、建築士さんに相談しました。

この件については、次回書こうと思います。

 

 

 

ここまで駄文に付き合って頂きありがとうございました。 

こちらから様々な建築設計事務所の素敵なお宅が見られます。