ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

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ドイツ製食洗機の検討

先日、食洗機を見てきました。

我が家は60cm幅を考えているので海外製になります。

 

見たのは

  • Miele(ミーレ)
  • BOSCHボッシュ
  • GAGGENAU(ガゲナウ)
  • AEG(アーエーゲー)

のドイツの4メーカーです。

 

 

結論から言うと我が家はBOSCHになりそうです。

ちなみにBOSCHとGAGGENAUの内部構造はほぼ一緒です。

定価で10万円以上違うので、GAGGENAUを選ぶ人はよっぽどの方だと思います。

 

 

食洗機は家電ですのでなにより機能が重要です。

機能が劣ると置物と化す恐れもあるので、機能が最重要項目です。

 

 

食洗機の性能といえば洗浄&乾燥能力です。

ただ、全部買う訳にもいかないので直接比較をするのは困難です。

 

しかし私は職業柄アメリカのコンシューマー・レポートを見ることができます。

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コンシューマー・レポートとは
非営利の消費者組織であるコンシューマーズ・ユニオンが発行している月刊誌で、独自の試験施設で行う消費財(幅広い製品やサービス)の比較検討調査の結果をレポートしている。
毎月の発行部数は約400万部で、定期購読者は雑誌とウェブ版の合計で約700万部。

日本の比較記事と大きく異なるのが、一般企業による広告掲載が一切なく、記事を企業の広告目的に使用することすら一切認めていない。

 

この2019年度版コンシューマー・レポートのDishwashers(食洗機)を見てみると、

1~4位までBOSCHが占めていて、Mieleは21位が最上位です。

BOSCHのお姉さんが言う様に世界の1/3の食洗機はBOSCH製で世界トップシェアと鼻高で言うのもまんざら嘘じゃなさそうです。

 

参考までに日本で手に入るBOSCHとMieleだけ抽出し、表にしました。

※GAGGENAUとAEGは調査対象外でした。

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まず最初に安すぎでしょ。

コレ全部60cm幅のビルトインですよ?

日本の1/2~1/3の値段です。

 

肝心の洗浄・乾燥能力はBOSCHの方が高い傾向です。

 

ちなみに日本のBOSCHの食洗機は欧州向けの6シリーズに近いモデルらしく、騒音レベルと価格帯で見るとアメリカ向けで言う300か800ぐらいだと思います。

BOSCHお得意のゼオライトを使った乾燥機能は1位のAscenta以外は全て備わっています。

6万円ちょっとで、ゼオライト無しのくせに乾燥も満点のAscentaって何者?って感じですよね。

 

 

そしてもう1つ重要な機能は静かさですよね。

 

コンシューマー・レポートでは高価格帯のBOSCHは最高点の静かさです。

実際のところどうなんでしょうか。

 

これは兵庫県の芦屋で体感できます。

芦屋のGAGGENAUのショールームではGAGGENAUとMieleとAEGの食洗機が置いてあり、GAGGENAUとMieleは実際に動してもらえます。

GAGGENAUとBOSCHはほぼ同じなので、GAGGENAUとMieleを比べることでBOSCHとも比較できます。

 

ということでGAGGENAUとMieleを一緒に動かしてもらいました。

 

Mieleの食洗機は3m離れても少し音が聞こえます。

TVを見ていたら少し気になるかもしれません。

対してGAGGENAUの食洗機は近づいても動いているのが分からないレベルの静かさです。

 

接戦になると思って同じ環境で動かしたのに、比較にならなかったです。

ただこちらのMieleは最新の物ではない様ですので改善されているかもしれません。

なんにせよGAGGENAUと同じ構造のBOSCHも、BOSCHショールームで体感した感じではかなり静かです。

 

 

更にドアの閉まる感じも全然違います。

BOSCHやGAGGENAUは冷蔵庫や車のドアの様に重厚で、ボフッって感じの音がします。

逆にMieleはとても軽く、普通の下開き戸みたいです。

力のない女性はMieleの方が良いかもしれません。

 

また、バスケットの引出量も違います。

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※左がGAGGENAU、右がMiele

GAGGENAU(BOSCHも同じ)はストロークが大きく、奥の方の食器も真上に取り出せるのに対し、Mieleは少しキッチン天板と被るので斜め上に取り出す必要があります。

急いでいたら、天板に当たってお皿が欠けるかもしれませんね。

 

AEGは3段目が持ち上がるのが特徴としか言われませんでした。

はっきり言って売る気がなさそうでしたね。

 


BOSCH定価で33~34万円とMieleの普及帯より安いし、保証期間が5年(2020年3月末までのキャンペーン)と長いので我が家はBOSCHかな。

 

悩ましいのはBOSCHの60cm幅には2つのモデルがあり、

どちらにするかということ。

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見た目と価格はSMV65N70JP、使い勝手と容量はSMI69N75JPです。

 

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SMV65N70JPが2段バスケットなのに対し、SMI69N75JPは背の低い3段目トレイがあります。


取っ手を付けないならSMI69N75JPの方が開けやすいし、設定モードの温度がひとめで分かるのも良いです。

 

けどSMV65N70JPの床に投影する機能は未来感があってカッコいいです。
ただカーペットを敷くとまともに見えませんので気を付けてください。

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まぁ食洗機は容量が命なのでSMI69N75JPかな。

ただ、SMV65N70JPに3段目トレイを付ける話もあるそうなので、逆転もあるかもです。

 

 

2021年9月追記

結局、SMV65N70JPに3段目トレイが付いたSMV46TX016を購入しました。

レビューはこちら。

 

以上、ドイツ製食洗機でした。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。 

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