ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

Atrium House

ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

予算オーバーに対する回答

建築士さんから

かなりの予算オーバーになる

と告げられた我々は、「何を切るか」の会議を行いました。

 

時刻は子どもらが寝静まってからの21時。

場所は開いていたという理由で入った近所のイタ飯屋(死語)。

中に入り、周りを見渡すと寝間着スタイルは我々だけ。

 

恐る恐るメニューを見てみると

4000円~とかいう強気な値段設定のコース料理のみ。

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完全にミスりました。

4000円のコースを2つ注文し、早速金の話をします。

 

 

おいしい料理を前にいつになく饒舌な妻が素直な意見をぶつけてきました。

 

「何故我々の家なのに、親族の要望を聞く必要があるのか」
「削るのはそこからで、我々の要望を削るのはその後」
「1階RC造は有り、無理してまでは無し」

 

妻の言う親族の要望とは

 

①仏壇が置けて親族が集まれる8畳の和室
②階段昇降機orエレベーター(以下EV)の将来設置
③1階RC造

 

この3つ

 

それに対して我々は

 

①3階に8畳の和室をつくり、仏壇を置く
②EVの常設、階段の有効幅1m弱
③検討する

 

と、超前向きに計画に入れていました。

 

つまり妻の要望は①②はやらない、③は予算次第でやるということです。

②については私も無くすつもりでしたが、将来設置のために場所は開けておこうと思っていました。

しかし、妻は将来設置も不要と考えていました。

 

妻曰く、

将来階段が辛くなったとき1階のみで生活できる様にインナーガレージを大きくしているのに、2,3階で生活するためのEVなど不要。

両親は家に滅多に来ないだろうし、うちは男が3人もいるんだから必要なら肩を貸してやれば良い。

 

更に①の和室についても、

3階はデッドスペースになるのが目に見えている。

親族が集まるのは年に1度程度で、泊まることもないから和室はいらない。

どうしても泊まるなら駅前のビジネスホテルを使えば良い。

(夫婦共に親族は全員大阪府内に在住で、ほとんどが大阪市内在住)

 


それぞれコストは

①EVの本体・設置費用が400万円
 占有面積が1坪弱×3階で250万円
②和室が4坪強で350万円
③1階24坪分をRC化で840万円

 

①のEVと②の和室を無くすと単純計算で1000万円分浮きます。

③をやっても、超ざっくり見積もりの7950万円が6950万円となるので、予算(地盤改良費込みで6700万円)との乖離は地盤改良を300万円とすると550万円になります。

予算はオーバーしているものの現実的な数字が見えてきます。

 

 

しかし、家の端にある和室はともかく真ん中にあるEVのスペースを簡単に無くすことはできません。

建築士さんに相談する前に、間取りを再検討しました。

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内容としては単純に和室を無くし、家の大きさを四方1/8間(22.8cm)削りました。

これで建築士さんの言う1階RC造120万円/坪、2&3階(耐火木造)85万円/坪で計算して

6200万円(仮の地盤改良代300万円込)

となり、なんとか予算内に収めました。

 

家の外観と3階に必要な非常用進入口をどうするかの問題はありますが、とりあえず建築士さんに投げてみます。

 

 

 

ここまで駄文に付き合って頂きありがとうございました。 

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