ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

Atrium House

ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

【悲報】構造計算の結果

昨晩、建築士さんから2週間ぶりにメールがきました。

見積りの前に構造設計屋さんにお願いしていた構造計算の結果が出たようです。

 

 

結果から言うと、

 

 

全然ダメ

 

 

( ´Д`;)

 

 

石膏ボード2枚貼りの影響で普通の木造の2倍の重量になるらしく、耐力壁の長さも梁の大きさもガレージに使う予定だった門型フレームの数も全然足りません。

 

ざっくり計算してみると、12.5mm厚の石膏ボードを天井高2.25mの6畳間の4方の壁と天井に貼ると、石膏ボードだけで350kgになります。

つまり6畳間×10部屋の延床面積30坪の家だと3.5トンにもなります。

 

一般の木造住宅だと石膏ボードは天井に9.5mm、壁に12.5mm、床は不要なのに対し、耐火木造住宅は天井に21mm+25mm、壁と床に21mm+21mmと倍以上必要なので、耐火木造住宅は石膏ボードだけでも上記の家で10トン以上重いんです。

 

実際には階段にも石膏ボードが必要ですし、外壁も厚めのサイディングが必要で窓にはシャッターもいるのでより重くなります。

 

一応、一般的な3.5寸(10.5cm×10.5cm)角ではなく、太めの4寸(12cm×12cm)角の柱で計画されてはいましたがダメダメです。

 

門型フレームもなかなかの値段になりますし、耐力壁を増やすと部屋が狭くなったり間取りや窓サイズにも影響がでます。

 

ということで

 

耐火木造は中止

 

で 

 

耐火鉄骨造(おそらく重量鉄骨のラーメン構造)

 

 

でいくことになりそうです。

1階は耐火鉄骨造で2,3階は耐火木造の混構造なんてのもあるかも。

 

 

木造から鉄骨造に変わることで心配されるのが

 

・価格(坪10万円=500万円は上がりそう)

・地盤強化費用増加(地盤強化は必須)

・交通振動の増加( TMDを検討)

・気密性の低下(吹付け断熱材を検討)

・熱橋の出現(断熱性向上を検討)

・柱型の出現

・解体費用の増加 

 

括弧内を全部やったら1000万円は軽く値上がりしそうですね。

メリットは地震時、倒壊しにくくなることと、少し広くなることでしょうか。 

 

まぁ建築士さんに耐火木造の経験があれば早々に気付けた様にも思いますが、我々のために未知の世界に挑戦してくれたわけですから、特になんとも思っていません。

 

工法を変えられるのは建築設計事務所ならではですし、HMなら我が家のために挑戦なんてせずに、我々の要望を足蹴りして型に嵌った提案をするだけです。

我々としては「挑戦した結果、○○な理由でダメだったのでコッチにします」の方がスッキリです。

 

明日の夜、緊急の打ち合わせをすることになりましたのでまた書きます。

我が家はどうなってしまうのでしょうか。

 

TMDとは
チューンド・マス・ダンパーのこと。
揺れに同調する「重り」を用いて建物の揺れを抑制する制振装置。装置の周期を交通振動時の建物周期に同調させておくことで、建物が揺れるのを抑制できる。

 

 

 

ここまで駄文に付き合って頂きありがとうございました。 

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