ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

Atrium House

ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

コンロ選び その2~IH編~

前回、我が家のキッチンにはガスとIHのハイブリッドでいくと書きました。今回はIHコンロの選定について書きます。

 

前回も書いた通り、3口コンロそれも横並びの3口が理想です。しかし横並びの3口ってあんまりないです。パナソニックのトリプルワイドを除くと、GAGGENAUかTekaの2社しかありません。少し前までフランスのDe Dietrich(デートリッヒ)もあったのですが完売終了になっています。

 

GAGGENAU CI 290 110

f:id:YutoriPaPa:20181224172419p:plain

ドイツのガゲナウです。幅は90cmなのでパナソニックのトリプルワイドと同じです。

左の2重丸のところが2400W(MAX:3700W)で右の四角部分が2200W(MAX:2500W)×2です。右の四角部は2個1で使うこともでき、そのときは3300W(MAX:3700W)の火力になります。電源は最大5900Wなので全開で3つ同時に使うことはできません。ほとんどの国産のIHは最大3200Wなので、火力は少し高いです。もちろんグリルはありません。

最大の特徴は中央下のツマミ(コントロールノブ)を回すことで火力が変えられます。このツマミは磁石で付いていて簡単に外せるので、掃除やチャイルドロックには便利ですね。

f:id:YutoriPaPa:20181224180545j:plain

お値段45万円とお高めで値引きも期待できませんが、美しいですねぇ。

 

GAGGENAU CI 282 110

f:id:YutoriPaPa:20181224182942p:plain

同じくガゲナウです。こちらは4口コンロで幅80cmになります。

火力は右下の小さな丸が1400W(MAX:2200W)で中央の2重丸が2400W(MAX:3700W)で左の四角部分が2200W(MAX:2500W)×2です。左の四角部は2個1で使うこともでき、そのときは3300W(MAX:3700W)の火力になります。電源は同じく5900Wです。

機能は先のCI 290 110に一番右の小火力部を足した感じですね。使い勝手は3口のCI 290 110の方が良さそうですが、お値段42.5万円と少しだけ安くなります。

 

Teka IR 9330.1 HS

f:id:YutoriPaPa:20181224175123j:plain

こちらはスペインのテカです。幅は90cmです。

火力は左から2700W、1600W、2300W(MAX:3000W)と少し火力に劣りますが、電源は同じく最大5900Wになります。火力調整は静電容量式のタッチセンサーで操作します。右利きだと鍋は左手で持つので一番大きく、高火力のもは左端に置いて欲しいものですが、どういった設計思想なのでしょうか。

最大の特徴はベベルカットフレームです。4辺が斜めにカットされていてフレームがないので汚れが隙間に入らない工夫がされています。

f:id:YutoriPaPa:20181224181031j:plain

お値段は33万円です。国産の高価格帯のものとほぼ同じですね。

 

Teka IZ 8320 HS

f:id:YutoriPaPa:20181224181819j:plain

同じくテカですが、こちらは幅80cmです。

火力は先の90cm幅のIR 9330.1 HSと同じですが、電源は少し小さく5800Wです。機能もいくつか省かれており廉価版って感じです。

写真や図面を見る限り、特徴だった4辺ベベルカットも手前の1辺だけになっています。これでお値段29万円です。私なら4万円の価格差では選びませんね。幅90cmがどうしても入らないときに選ぶって感じじゃないでしょうか。

 

あとはガゲナウに幅80cmのフルサーフェスIHの400シリーズがありますが、お値段140万円と桁違いなので除外しました。

 

私は幅90cmのコンロが入るようにキッチンを計画しているので、ガゲナウのCI 290 110で検討したいと思います。予算が合わなければテカのIR 9330.1 HSですね。どちらにしてもグリルは付きませんが、あまり魚を焼かないので気にしません。グリル機能付きの単機能オーブンを考えておきます。

 

余談ですが、私は前職でドイツと、現職でアメリカと一緒に仕事をしましたが、圧倒的にドイツの技術力が上です。コスト、納期も含めたら日本が1番だとも思います。正直技術的なことでアメリカの良さはまだ実感できていません。優秀な人は恐ろしく優秀だってことぐらいですかね。

前職ではVW関係でドイツの設備メーカーに設計を依頼したことがありましたが、日本の設備メーカーとは思考が違いすぎて困惑しました。彼らは簡潔に言うと完璧主義でどんなに金がかかっても、保全性が悪くても、理想的なレイアウトを追い求めてきました。あと依頼主にかなりの知識を要求します。初回の打ち合わせで設備設計を同席させなかったため、まともに取り合ってもらえなかったと言っていました。

 

 

 

ここまで駄文に付き合って頂きありがとうございました。 

こちらから様々な建築設計事務所の素敵なお宅が見られます。