ゆとり技術者と建築家で建てる都市型住宅

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人気YouTuberのガレージに車が入らない件

最近、チャンネル登録者数100万人超のYouTuberが建てた注文住宅のビルトインガレージに車が入らない問題がTwitterで俄かに騒がれています。

 

ビルトインガレージは私の得意分野ですし、私が常々ブログ内で言っている内容にもリンクするので記事にします。

 

 

問題のおさらい

施主であるYouTuberが中堅ハウスメーカーで注文住宅を建てましたが、引渡し直前になってビルトインガレージに車が入れられないことが分かったそうです。

FL(ビルトインガレージの床)がGL(地盤面の高さ)から330mmの高さにあり、接面道路からの距離も近いため長いスロープが設けられず車の底を擦ってしまうそうです。

 

分かりやすいように絵にすると、

擦るどころか登れもしませんでした。

ちなみにバックもダメ。

 

この道最強のジムニーなら登れそうです。

 

けど、やっぱり駄目でした。

絵ではギリギリ擦る程度ですけど、実際は低い側のサスペンションが沈むんでガチ当たりすると思います。

 

 

問題の要因

施主が渡された図面はFLからの高さで書いてあって、GLからは無かったので分からなかったみたいです。

たぶんハウスメーカーが平面図しか渡していないやつです。

 

加えて、現場確認した際に浸水対策として130mm上げて、もともとGL+200mmだったのをGL+330mmに上げたようです。

まぁ一般的な車がスロープ無しで乗り上げられる高さは100mm程度までなので、GL+200mmの時点で設計がおかしいですね。

 

そもそもFLは屋内の床の高さなんで、屋外扱いのビルトインガレージには無関係のはず。

掘り下げていくと設計がおかしいのには理由がありました。

 

 

問題の真因

なんとこのビルトインガレージは図面上は屋内の倉庫なんです。

実際は作業部屋だけど、倉庫の扱いで車も入れれるようにして欲しいというのが施主の要望だったのです。

作業部屋なんで床の勾配もNGとのこと。

 

屋内であれば逆にGL+200mmは危険なレベルで低いです。

この方の家は木造の在来工法なのでGL+200mmって基礎高50mmぐらいですから、強めに雨が降ったら土台がビチャビチャ。

だからGL+330mmに上げたんだろうけど、それでもかなり低いです。

ちなみにフラット35は基礎高400mm以上必須なのでGL+550mmぐらいになります。

どうやら屋内の倉庫としてはかなり低いFL車庫としてはかなり高いFLという矛盾によって、破綻していた計画だったようです。

 

 

普通のビルトインガレージ

当然屋外にあります。

ガレージの床は基礎の立ち上がりの下で、3~5度の勾配を設けて排水性を持たせるのが普通。

絵を見てもらったら分かる通り、ガレージの床とFLは高さに差があるのが普通で、一緒にするのは無理がありますね。

ちなみにGL+330mmの床に車を入れようと思うと、最低でも8度程度の勾配、つまり長さ2.5mのスロープが必要になると思います。

こう書くとかなり無茶な計画だってのが分かると思います。

 

 

気付けないの?

施主は素人なんで難しいと思います。

ハウスメーカーは平面図しか渡さないことが多いですし、ハウスメーカー建築士が気付いて欲しかったですね。

確認申請には断面図が必要なので、ハウスメーカー側は気付けると思うんですよね。

 

ただ、今回の施主はマイホームデザイナーで3Dモデルを作って検討していて、実はこの問題が自分で作った3Dモデル上に露見しています。

勘の良い人やモノづくりに精通している人、車に詳しい人なら気付けたかと思います。

特に段差に恐ろしく弱いスーパーカーの所有者ならすぐに気付けたでしょうね。

 

そもそも建築士に車を入れることが伝わっていたのかが疑問です。

ハウスメーカーとの家づくりは営業マンと打合せをして、それを営業マンが建築士に伝えるという伝言ゲームなので、施主の意思が全て図面に反映されると思ったら大間違いです。

営業マンは家を売るプロであって、建築物のプロではないので実質素人で、素人の施主と素人の営業マンが話した結果を建築士に伝えて図面を描いてるんです。

長年こんなやり方が通用しているのが不思議で仕方ないです。

私はこれが原因でハウスメーカーと口論になって、建築士事務所に依頼することになったんですけどね。

 

 

そもそも違法なんじゃ?

Twitterでも意見があったのですが、車庫には内装制限があります。

なので普通の内装の部屋に駐車することはできません。

ただ、リフォームで内装を不燃材にすれば、法的に問題はありません。

個人宅の場合、多少グレー気味であっても理屈が通れば検査官はOKを出しますので大した問題にはならないです。

 

まぁ影響力のある人が大っぴらに脱法行為を宣言するのはよろしくないとは思いますけどね。

ぶっちゃけ作業部屋なら法的には居室なんで、採光面積(窓)も全然足りなさそうです。

 

 

誰の責任になるの?

施主は何度も自動車が入れるかを確認しているそうなので、ハウスメーカーに道義的責任はあるでしょう。

ただ、賠償となると難しいと思います。

 

なぜなら、図面通りの家が建っているから。

施主は間違いなく図面通りの家を建てることを承諾していて、契約書という形で署名、捺印しているはずです。

じゃないと着工してるわけないので。

 

この図面がビルトインガレージと書いてあったり、車の絵が描かれていれば状況は多少違ったかもしれませんが倉庫ですからね。

倉庫が図面通りの倉庫として建てられている。

これでは問題にしようがないと思います。

 

道義的責任部分に焦点を当てて訴訟を起こすことはもちろん可能ですが、時間と労力、弁護士費用を考えると元が取れるような結果にはならないでしょう。

 

個人的には今回のハウスメーカーは施主に歩み寄ってくれている良心的なハウスメーカーだと思いますけどね。

大手ハウスメーカーだと、この手のグレー気味の家は検討すらしてくれないですから。

 

 

どうすれば防げたの?

しっかりと話し合い、お互い納得して進めるべきでした。

車が入るかを何度も確認していることから、施主が不信感を抱いていたことが伺えます。

ハウスメーカー側は車の図面を用いて、GL+何mmまでなら大丈夫だということを示すべきだったし、施主はそれを要求すべきでした。

まぁ中学レベルの数学すら怪しい営業マンの検討結果なんて信用するに値しないので、私なら間違いなく自分でやっていましたね。

 

そもそもですが、建築事務所に依頼すべきだったと思います。

正直ハウスメーカー相手に無茶を言うのは無謀です。

できるできると言って、できないor失敗するはハウスメーカーあるあるです。

 

ハウスメーカーは決して自由設計ではなく、カタログショッピングのようなものです。

普通の家を建てるのは問題ありませんが、今回の様な変わった家、こだわりを持った家の場合、営業マンのような素人相手に話しをしても失敗するだけです。

建築基準法に精通し、経験と実績のある建築士に依頼するのが最善だったと思います。

 

逆にこの手の家は建築士の得意分野です。

例えこの形で実現できなくても、きっと納得できる代替案を出してくれたと思います。

一見高く見える設計費には理由があります。

一流の設計者が描いた図面を三流メーカーが作っても粗悪品にしかなりませんが、へっぽこ設計者が描いた図面は一流メーカーで作ってもゴミにしかなりません。

どこにお金をかけるべきか、しっかりと考えて依頼先を検討すべきです。

 

 

直せるの?

正直どうしようもないと思います。

 

私としてはビルトインガレージを諦めて、ガレージシャッターを壁で塞いで普通の部屋にしてしまうのが良いと思います。

運の良いことに、この家は外に車を2台駐められます。

施主は別に車趣味があるわけでもないですし、どうしてもガレージが必要なら別の場所を借りれば良いだけの話です。

 

と言うのも、この家の構造は別の問題を孕んでいるからです。

次回はその話を書きます。

 

 

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また電力会社を変えました

2週前に変えたんですけどまた変えました。

というのも、私は今まで通りのやり方でTERASELでんきを選びました。

しかし、今のご時世では今までの選び方ではダメでした。

 

2022年前期ぐらいまで

基本料金(最低料金)と電力量料金単価のみの比較で問題ありませんでした。

燃料費調整単価、再エネ賦課金単価はどこの電力会社も同じだったんで見なくてよかったんです。

私もこのノリで選んでしまいました。

 

 

 

現在

燃料価格の高騰で状況は一変しています。

体力の無い新電力会社は燃料費調整単価の上限を撤廃し始めました。

 

燃料費調整単価というのは火力燃料の価格変動を電気料金に迅速に反映させるためのもので、今まではどの電力会社も上限を決めて消費者に負担がかかりすぎないようにしていました。

しかし、燃料価格の高騰で会社自体の経営が困難になったため上限を撤廃し、消費者に負担させる形に変わっているのです。

 

そして燃料費調整単価の上限の有無によって、電気代に大きな差が産まれています。

 

 

関西電力エリアの場合

私は大阪の人なので関西電力エリアでお話しします。

関西電力で最も一般的なのが従量電灯Aというプランです。

そして新電力会社で最も契約数が多いのが大阪ガスでベースプランAというプランが相当します。

 

関西電力 従量電灯A

 

大阪ガス ベースプランA

 

見ての通り、最低料金と電力量料金は新電力会社である大阪ガスの方が少し安いです。

しかし、大阪ガスは今年の11月分より燃料費調整単価の上限を撤廃します。

 

なので、11月の燃料費調整単価は

関西電力:2.24円/kWh

大阪ガス:8.71円/kWh

大阪ガスが4倍ほども高くなります。

 

なので月500kWh使う家庭の場合、

関西電力:15,686円

大阪ガス:18,675円

と3,000円、2割ほど関西電力が安いです。

1ヶ月でですよ?

 

恐ろしいのが、燃料費調整単価はどこまで上がるか誰にも分からないということです。

イギリスでは光熱費が年間100万円を超えるとも言われています。

news.yahoo.co.jp

 

ここで疑問に思わないですか?

関西電力も燃料費調整単価の上限を撤廃するんじゃないかと。

それがそう簡単には撤廃できないんです。

 

 

関西電力の上限が撤廃されない理由

大手電力会社(北海道電力東北電力東京電力北陸電力中部電力関西電力四国電力中国電力九州電力沖縄電力)の規制料金プラン(従量電灯)は消費者保護の観点から、国によって燃料費調整単価に上限が設けられています。

新電力会社とは違うんです。

 

なので、燃料価格がどれだけ高くなっても、我々が支払う燃料費調整単価は一定の価格までしか値上がりしません。

そして燃料費調整単価は今年3月分からずっと上限に達しているので、大手電力会社の規制料金プランを契約している限りは電気料金が高騰することはないです。

 

 

我が家の決定

関西電力の従量電灯Bの6kVAにしました。

我が家は使用電気量が多いのでAよりBの方が月1,500~2,000円安くなります。

Looopでんき比だと月9,000円、TERASELでんき比だと月3,500円も安くなります。

 

 

注意点

燃料費調整単価に上限があるのは規制料金プラン(従量電灯)だけです。

それ以外の契約は大手電力会社でも上限がないことがありますので、今後驚くような金額の請求があるかもしれません。

また、いくら体力のある大手電力会社と言えど限界はあります。

国の判断によって上限が撤廃されたり、料金の見直しが入るかもしれません。

しかし、それは新電力会社よりも後になるので、我々は現時点で最も安いところに流れるのが得策です。

 

また、乗り換える際は今の比較サイトのシミュレーションは信用できないので注意が必要です。

というのも最新の燃料費調整単価が反映されていない場合や、すぐに上限撤廃が予定されていることがあります。

 

例えば価格コムの比較サイトは最新(10月分)の燃料費調整単価でシミュレーションを行っていて信用に足ります。


関西電力従量電灯Aと比較すると何件か節約できるプランを提示してくれます。

しかし、この上のプランは燃料費調整単価の上限の撤廃が既に決まっているものの、未だ実施されていない会社が含まれています。

ソフトバンクでんき:11月分から撤廃

ENEOSでんき :11月分から撤廃

ドコモでんき   :12月分から撤廃

コスモでんき   :上限有り

ENEOSでんき :11月分から撤廃

なのでコスモでんき以外はすぐに値上がりして関西電力より高くなるのが決まっています。

比較サイトを使うときは燃料費調整単価の上限の有無を必ず調べましょう。

来年には新電力会社が1つも出てこなくなるかもしれませんね。

 

 

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電力会社を変えました

電気料金の高騰がヤバいです。

冬に備えて見直しました。

 

今まで

昨年8月よりLooopでんきさんと契約していました。

特に不満はなかったのですが、今年12月より市場連動型のプランに強制変更されるので乗り換えました。

looop.co.jp

要するに市場(JEPX)の価格がそのまま反映されるので、皆が使う時間帯は電気料金が高くて、使わない時間は安いプランです。

ただし、市場価格がダイレクトに請求書に反映されるので、今の様なご時世だと毎月の電気料金が全く予想できなくなります。

会社的にはリスクヘッジできて安定経営できるんでしょうけど、今度は利用者がリスクを負うことになります。

 

新プランはピークシフト(使う時間をずらす)すれば安くなるのが売りですが、そう簡単にピークシフトできないからピークが存在するんですよね。

生活に自由が利く独身者か、蓄電池でピークタイムを避けられる人以外は難しいです。

なにより、本当にお得になるなら強制変更なんて必要ない訳ですから詭弁でしょう。

1年ちょっとでしたがお世話になりました。

 

 

これから

TERASELでんきさんと契約しました。

www.terasel.jp

あまり馴染みのない名前ですが、伊藤忠エネクス株式会社の100%出資会社なので地盤はしっかりしています。

 

一応、全国に供給していますが、一部離島等は対象外だそうです。

 

 

選んだ理由

安いから。

これしかないですよね。

 

我が家は冷蔵庫(冷凍庫)が3台あったり、時短家電が一通り揃っていたりと電気使用量がかなり多いです。

我が家の使用量で最も安くなりそうなところが、TERASELでんきの「超TERASEL関西B」プランでした。

プランの内容自体は関西電力の従量電灯Bと同じですが、単純に単価が安いですね。

ちなみに関西は東日本に比べると電気代が安くて、東京だと10~20%増です。

基本料金の考え方も少し違います。

 

 

特典

毎月ポイントでキャッシュバックされます。

ポイントバックはどこもやっていますが、楽天ポイントは使いやすくて良いですね。

還元率は0.5%です。

我が家は月平均2万円ぐらいなので月1千円ぐらい還元されるようです。

 

公式ページからだと契約時に2千円相当分の特典があります。

私はtwitterで5千円分の商品券のキャンペーンをやっていたので、そちらを使いました。

今はどうなんでしょうね。

 

 

おまけ

TERASELでんきのWebページトップにこんな記載がありました。

まさかのLooopでんき名指しでの注意書き。

乗り換えに最悪2ヶ月かかるって書いているので、今回の強制変更は相当な数の離脱者を産んでそうです。

 

 

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【入居後レビュー】ガレージ

入居してから1年半が経ちました。

今回はガレージを紹介。

 

 

お気に入りポイント

1.外観

前回と被っていますが、木目のシャッターがお気に入り。

オーバースライダー式の電動シャッターは速いし、静かだしで最高です。

リモコンで車内から開閉できるのも良い。

 

本来、金属色の防火シャッターにする必要があるんですけど、延焼ラインから逃げるために工夫したおかげでこのシャッターを採用できました。

自分のアイデアなので愛着があります。

 

2.広さ

幅5.5m奥行5.8m(一部4.8m)は十分なサイズ。

車2台+自転車が置けるサイズにしましたが、現在は車1台とバイク2台が駐まっています。

 

3.収納

家の外に季節物が置けるのが便利。

収納はいくらあっても良いですね。

 

4.のぞき窓

1階トイレからガレージを覗けます。

高い位置なのでガレージからは覗けません。

 

ガレージで物音がしたときに外に出なくても見れるので便利です。

トイレから照明も点けられます。

 

5.外部水栓

洗車の時に大活躍します。

最近はガレージ内で洗車してます。

 

 

イマイチポイント

1.壁の隙間

我が家のつくり上仕方ないんですけど、壁が一部解放されています。

なので、車は割と汚れます。

外よりはましですけど、ほとんど乗らなくても3ヵ月に1度は洗車が必要です。

 

2.床の塗装

ウレタン系の塗料で塗装したんですけど、部分的に剥げて(削れて)います。

わかりますかね?

茶色はバイクのスタンドの錆移りしたところです。

エポキシ系の方が強いらしいのでエポキシ系なら防げたのかな?

 

3.外部水栓の水受け

あんまり使わないですけど、水栓から水を出すとビチャビチャになります。

もっと大きくても良かったかな。

 

4.外部電源

今のところ1回も使ってないです。

電気自動車も電動自転車も持ってないので当然なんですけど、将来どうなるかですね。

 

 

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【入居後レビュー】門扉&アプローチ

入居してから1年半が経ちました。

レビューをしていきたいと思います。

今回は門扉&アプローチです。

 

 

お気に入りポイント

1.外観

ファサードデザインはお気に入りです。

遠目に見ても美しく、格好いい。

 

2.L字のアプローチ

我が家のアプローチはL字なので、外から玄関が見えません。

大通り沿いに住んでいる上に目立つ外観なのもあって、通行人から結構覗かれるので家の中が見られないL字アプローチは最適。

妻のお気に入りです。

 

3.サイディングボード

地味にアプローチとガレージ内壁だけケイミューの新フラット16に変えています。

柄無しで割線の横線だけのシンプル仕様。

減額にもなったので大満足。

 

4.照明

仕事で帰りが遅いときに癒されます。

 

照明が綺麗なのに加えて、人感センサー付きなので迎え入れてくれる感じが良い。

 

5.電子キー

門扉と玄関ドアの両方がYKK apのピタットKey仕様です。

引用:YKK ap

ピタットKeyはカードキーだけでなくシールキーもあるので、iPhoneの裏に貼ることでiPhoneでタッチするだけで開けれます。

忘れることもなく、取り出しもしやすいのでお気に入りです。

引用:YKK ap

またパナソニックのドアホンと連携させることで、外からiPhoneで施錠確認や開錠・施錠ができるので閉め忘れもないです。

開錠状態がしばらく続くとiPhoneに知らせてくれるのも助かります。

 

 

イマイチポイント

1.庇がない

採光の関係で門扉から5mほどの間、アプローチに庇がありません。

門扉の幅が80cmで傘を畳まないと出入りできないので、雨の日は絶対濡れます。

 

2.門扉の内鍵

YKK apのシャローネを採用したんですが、この門扉はサムターン(内側のつまみ)がありません。

なのでちょっと外に出るだけでも鍵(iPhone)が必要です。

急な来客や宅配業者が来た時に地味に不便です。

防犯的には良いんでしょうけどね。

 

 

無くても良かったかもポイント

1.宅配ボックス

最近は時間指定ができることが多いので、あまり活躍していません。

今から建てる人は無くても困らないと思います。

 

 

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収支共に大台を突破しそうな件【2022年収支予測】

今年の収支を上半期実績から予測してみました。

収支共に過去最高となりそうです。

我が家のお財布はマネーフォワードME(月額500円)で管理してます。

 

自己紹介

軽く自己紹介。

夫:34歳 大卒 正社員 ←私

妻:32歳 大卒 医療系非正規社員

子: 5歳×2人(一卵性双生児)

 

 

収入

15,203,919 円

 

内訳

給与(夫):   8,747,752 円

給与(妻):   5,284,540 円

補助・助成金:  973,097 円

投資・配当金:    34,746 円

その他:             163,784 円

 

ついに大台の1500万円を超えそうです。

世帯年収1400万円をギリ超えそう。

よく分からんけどパワーカップルってやつ?

妻は非正規だから違うのかな?

 

過去5年間はこんな感じ。

きれいな右肩上がり。

 

給与(夫)定期昇給で伸びました。

来年は課長試験ですけど厳しそう。

 

給与(妻)は産休、育休から徐々に働きだして、昨年途中からフルタイム。

残業無しの9~17時勤務なのでワークライフバランスが良いです。

 

補助・助成金は住宅ローン減税1回目(40万円)とすまい給付金(30万円)と児童手当(12万円×2人)です。

 

2020年は新築の頭金のために金融資産を清算したので投資・配当金が、2021年は新築の祝金の影響でその他が多いですね。

 

 

支出

10,065,034 円

 

内訳

こちらも大台の1000万円を超えそうです。

恐ろしいことに全く実感がないです。

 

全支出の30%が税・社会保障で320万円!!

素直に高いです。

ちなみに我が家クラスになると、ふるさと納税は20万円分できます。

 

住宅費は今年から固定資産税込みなので増化。

新居になって水道・光熱費が爆上がりです。

ロシアの影響もあるだろうけど7.5倍はやばい。

ほぼ電気代です。これでも高高住宅。

 

おこづかいは今年から夫婦共に月5万円、子どもは月0.5万円です。

子どもはまだ使えないので実質的には貯金。

 

長年の課題である食費は下がりそう。

やっぱり食べすぎでしたね。

私の体重も15kg落ちて標準体型になりました。

年間100万円ぐらいまで下げたいところ。

 

過去5年間はこんな感じ。

収入が増えれば支出も増える。

 

そんなに生活変えてないんだけどなぁと思ってTOP3を無くしてみると、

350~400万円で安定していました。

 

世帯年収700万円から1400万円になっても

・税金と社会保障料が増えた

・社宅から新築戸建てに引っ越した

・おこづかいが3万円から5万円に増えた

・貯金が増えた

ぐらいです。

欲しいものもないし、生活も十分満たされてるので、この先は貯金が増える一方になりそう。

来年は娯楽(旅行)に予算を割きたいです。

 

 

貯蓄

5,138,885 円

目標の500万円はクリアできそう。

まぁ500万円貯まるように予算配分しているので当然なんですが。

予定通りということで。

 

 

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我が家が太陽光発電を採用しなかった理由

ちょっと時事問題を取り上げてみます。

東京都で太陽光パネルの義務化が検討されています。

正確には一定規模以上のハウスメーカー工務店に一定量の設置を義務付けるって話ですが、結局は消費者に価格転嫁されるので反対意見も多いみたいです。

www.tokyo-np.co.jp

 

この政策の是非は置いといて、我が家の話。

 

我が家は太陽光発電を採用していません。

 

今回はその理由についての話です。

 

太陽光発電を採用しない理由

理由は3つ

 

  • 南隣がマンション
  • 日中家にいない
  • 投資として魅力が薄い

 

です。

 

 

南隣がマンション

我が家は大阪市内の割と都会にあるので、マンションがすごく多いです。

隣がマンションだと陰ができて日射量が少なくなるので太陽光発電には不利な立地です。

しかし日射が無いわけではないので、シミュレーションをすると10年後にプラス、20年後には160万円の利益になるそうです。

表面利回り(年間収入÷初期費用)は10%ぐらいですかね。

 

ただ、売る側が作ったものは眉唾物なので、3割増ぐらいに思っておいた方が無難でしょう。

実際にリクシルのシミュレーションは11年目からの売電価格が21円/kWh(実際は7~9円/kWh)と現実離れしていました。

大手でコレなんで、正直業界自体が胡散臭いです。

他にも

  • パワコンの交換費用
  • 太陽光パネルの経年による効率低下
  • 定期点検の費用
  • 住人のライフスタイル
  • 撤去費用

なんかもシミュレーションに反映されていないことがよくあるので注意が必要です。

 

 

日中家にいない

太陽光発電は日中にしか発電できません。

発電した電気は①貯めるか、②売るか、③使うかをします。

 

①貯めるには高額な蓄電池が必要なので防災用途でない限りメリットは薄いです。

我が家のような敷地が狭い場合は場所の確保も大変です。

 

②売るは売電価格が安くコスパが悪いです。

10年ほど前は売電価格が今の倍以上だったので、昔の人の儲け話は無視しましょう。

 

③使うが最もコスパが良いわけですが、我々は共働きで日中は家にいないので使うことができません。

発電量の多い春の場合、平均的な4kWのシステムだと7~17時の間に13~14kWhを発電しますが、我が家の同時間の使用電量は6kWhなので半分しか使えないことになります。

 

要するに場所も適していないし、ライフスタイルも適していないです。

なので採用するメリットは無いとは言い切れないまでも、薄いです。

 

 

太陽光発電は投資

太陽光発電は投資ですよね。

「お金の話じゃない、地球のためなんだ」という方であれば、ただの趣味趣向なので好きにすれば良いと思います。

しかし、リターンを求めるなら投資です。

住宅の太陽光発電は借金で投資をする、所謂「レバレッジ投資」という投資初心者には勧められないリスキーな形になってるんです。

 

投資である以上、儲かる人もいれば損をする人もいると思いますので、1つ1つの成功談、失敗談に興味はありません。

ただ、リスクとリターンのバランスがマッチしているか、借金してまで投資する価値があるのか?

ここが疑問です。

 

住宅用太陽光発電のリスク
  • 売電価格の低下(売電する場合)
  • 電気料金の低下(自己消費の場合)
  • 日射量の減少
  • 発電効率の低下(経年、塩害、糞害)
  • 機器の破損
  • 自然災害による被害
  • 金利の上昇(変動金利の場合)
  • ランニングコストの増加
  • 転居&売却

ぱっと思いつくだけでリスク要素が結構あるんですよね。

 

リスク=チャンスなので良い方向に転ぶ可能性もありますし、一般的な表面利回りは10~15%程と不動産投資と比べると格段に良い数字なので悪いとは言い切れません。

 

しかし住宅の太陽光発電は投資商品と考えると致命的な欠陥があります。

 

住宅用太陽光発電の欠陥

それは

売ることができない

ことです。

 

株、投資信託、債券、為替、不動産など投資商品にも色々ありますが、共通しているのは売ること(現金化)ができることです。

売れるので時流に合わせて切り替えたり、損失を最小限に抑えたりできるわけです。

住宅の太陽光発電は100~200万円で設置したら最後、後は祈るばかりです。

 

サラリーマンの私は定期的な安定収入があるので、自己資金でリスク分散できて放置しても複利効果が受けられる投資信託に毎月こつこつ積立てる方が魅力的に思えますね。

 

 

さいごに

太陽光発電は投資的な一面があります。

採用する場合はリスクを受け入れ、念入りなシミュレーションを行いましょう。

 

 

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